多武峯の談山神社(たんざんじんじゃ)の東殿に『恋神社』がある。
この「恋神社」には、縁結びの神として信仰される『鏡女王(かがみのひめみこ)』が祀られている。
この女王は、万葉の歌人として有名な額田王(ぬかたのおおきみ)の姉であり、自らも恋の歌を残しています。
談山神社の祭神であり大化の改新で活躍した「藤原鎌足」の妻でもあり、縁結びの神として祀られている。
この神社の隣には撫でて恋の祈願をする結びの岩倉もあります。
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▲「恋の道」を通って『恋神社』に向かいます。道の両側には、この幟がはためいています。
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▲拝殿前には、絵馬も用意されております。
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▲隣には、「結びの岩倉」といわれる石を撫でるとご利益があるという。
この『鏡女王』の墓が同じ桜井市忍阪にある。
「鏡王女」とか「鏡姫王」とも書かれているが、いずれも「鏡女王」と同一人とされている。
この「鏡女王墓」のすぐ近くには「34代舒明天皇陵」や「大伴皇女墓(欽明天皇の皇女)」があり、3つの御陵が静かに佇んでいる。
鏡女王は、鏡王の娘で、額田王(ぬかたのおおきみ)の姉とされており、最初は中大兄皇子(のちの天智天皇)の妃となり、のちに中臣鎌足の夫人になっている。
二人に愛された思いは、万葉集に綴られている。
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▲「鏡女王(かがみのひめみこ)」の墓です。桜が散り始めています。
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▲向かう途中の小川の渕にシャガの花が咲いていました。
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▲桜が咲いている小さな丘が「鏡女王」の墓です。
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▲舒明天皇陵の横を通り、せせらぎを聞きながら進むと、桜の花に囲まれた墓が見える。
川の中に「鏡女王」の歌った歌碑(左中央の山裾)があります。
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▲『秋山之樹下隠逝水乃吾許曽益目御念従者』 犬養 孝・書です。
「秋山の木の下がくりゆく水の吾こそまさめみ思ひよりは」