スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

1年振りの「電車」

2010-06-27 17:48:54 | 出来事


1年振りに電車に乗った。
大阪市内まで、たかが45分間である。
月に何度かは、用事で大阪まで出掛けるが、その時はマイカーを使う。高速道路料金さえなければ、かなり効率的に往復できるため、ついつい車に頼ってしまう。

さて、久しぶりの電車。座ることの出来ない時間帯。
5年も経つと、揺れる車内でのバランス感覚を忘れたのだろうか、それとも車体が変わって揺れ方が変わったのか・・・・どうも、揺れに馴染めない。
揺れを少なく感じる体勢を取り戻すのに、ちょっと時間が掛かった。

昔は、両手で新聞を広げたままの姿勢で立っておられたのだが・・・それも、意識せずに。
揺れに馴染む体勢を自然にとっていたのだろう。
ところが、つり革を握り、両足を斜めに構え、10本の足指に集中して立たなければダメなようで・・・。
情けないことです。

そういえば、車内で新聞を読んでいる人が少なくなったように思う。
代わって、携帯電話でのゲームか、ipotoで音楽を聴いているのだろうか。懸命に指先運動をしているか、静かに目を瞑っているか、なのだ。
車内はシーンと静かだ。変に物音を発てると、睨まれそうな・・・そんな感じです。学生も静かだ。公共の中ではこれが当たり前なのだろうが・・・ちょっと元気がないようで・・・心配です。

また、大阪・ミナミの地下街を歩いていて感じたことは、女性の歩くスピードが早くなったことには驚いた。
確かに、昔からナンバ駅から高島屋に向かう通路は、早歩きの人が多いところだが。
でもでも、自分としては、そんなに遅く歩いているつもりはないが・・・追い抜かれていく。

大きなキャスターを轢きながらゴーッと音を立てて・・・凄い。男性と同じ・・・・スピードと迫力です。
それが何人もの女性が、次々と・・・だから凄い。おそらく、この通路全域がこの調子だと思われるほど・・・。

身長が高く歩幅も広まり、更に働く女性が多くなり、時間に刻まれた生活となれば当然のこと。
逞しさを感じながら、通路の壁際を必死に歩いておりました。

田舎暮らしに浸かることになり、世の中のテンポについてゆけなくなりつつあることを感じた次第です。
ヒザのクッション的役割が衰えていること。立ってバランスを取ることを全身の筋肉が忘れてしまったこと。歩くスピードが落ちたこと・・・。

こうして、身体は退化していくのか・・・それとも、余分な揺れから開放されて、正常に戻ったのか・・・。
どちらにしても、運動不足なのは確かです。


当日は、元会社の株主総会。
微減収であったものの、増益・・・。嬉しいことです。
株主からの質問にも丁寧に答えられ、新規事業への投資と拡充、またコア事業の堅実な取り組みについて、経営層に託す声が聞かれた。
昨年から株主も大幅に増えているとのこと。出席株主も1200名近く。年々、増えている。
「社会にとって有用な社でありたい」とするトップの力強い言葉・・・。
リタイアして5年。会社の成長を心から嬉しく思う日であり、都会のスピードに戸惑う1日となりました。



▲庭のシャラの木(夏椿)も、咲き始めました。今年は50個ほど蕾が付いております。