大阪からの帰途、関西花の寺霊場第20番、天智天皇勅願所・「石光寺(せっこうじ)」。別名「染寺」に立ち寄った。
天智天皇勅願により堂宇を建立し「石光寺」の名を賜り役の小角が開山。弥勒如来を本尊としてまつったのがはじまり。
聖武天皇の時(750年頃)に、蓮糸曼荼羅を織った中将姫が、この寺の井戸で蓮糸を洗い五色に染め、桜の木にかけて乾かしたというので、この桜を「糸かけ桜」、井戸を「染の井」、またこの寺を「染寺」ともいい、二上山頂まで「しめ」という。(案内パンフより抜粋)
▲樹齢300年の「百日紅」も、今はひと休み。このサルスベリの堂々たる姿が好きなのです。
▲藁帽子をかぶった「寒牡丹」。12月初旬から咲いているが、見ごろは過ぎたようだ。でも、帽子の下には小ぶりではあるが清冽な寒牡丹が・・・。
▲鐘楼をバックに・・・。5月頃に見られる「芍薬」も見事だ。大和で一番だと思う。芍薬は草、牡丹は木・・・。同じような花なのに・・・。
春牡丹・・・・4~5月に開花する一般的な品種。
寒牡丹・・・・春と秋に花をつける二季咲きの変種。通常は春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬~1月に開花させるもの。
冬牡丹・・・春牡丹と同じ品種を1~2月に開花するよう、特に手間をかけて調整したもの。寒牡丹と混同されることが多いが、これは放置すると春咲きにもどってしまう。
▲殆どの寒牡丹は、満開を過ぎていたが・・・中には、蕾も・・・。
▲どうも花びらに元気がなさそうです。先日の冷気に縮んでいるようです。
「寒牡丹その大小をいふ勿れ」 比古
「寒牡丹姫の精とも姿とも」 野風呂
「風ありとうなづきあふや寒牡丹」 青畝
▲藁の覆いに護られて・・・。
▲陽だまりに「寒咲アヤメ」もありました。
▲なんといっても、今が満開の「蝋梅(ロウバイ)」です。この品種は「満月」かな、「素心」かな?
▲境内は「蝋梅」が満開。甘い香りが漂ってきます。
▲門の横の土塀には、サルスベリの古木の隣にはサザンカが満開です。