スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

盾持人埴輪・・・笑ってます

2011-02-25 20:54:49 | 出来事


昨日発表された人の形をした埴輪(はにわ)の一種「盾持人埴輪」。
桜井市茅原にある4世紀末の前方後円墳「茅原大墓古墳」(全長約86メートル)から出土したのです。
明日、現地説明会があるという。見に行きたいのだが用事があって行けない。後日、ゆっくり現物が見れる「桜井市埋蔵文化材センター」で見たいとと思っている。

何ヶ月か前、この近くを通ったとき発掘作業をしていたのだろうか、盛り土がされていたのを思い出した。
まぁ、次から次と、出てくるものです。それらしきところを掘れば・・・何かが出てきます。桜井市とはそんなところです。

近くには三輪神社、また卑弥呼の墓ではとされる箸墓古墳があり、そして少し離れて巻向遺跡があるところです。
大神神社(三輪明神)に近く、祭祀に使われたのでは・・・とも言われているが・・・どうなんだろう。

どうやら、古墳の前方部と後円部の境目のくびれ部分から落ちたため、バラバラ状態で見つかり、ひとつひとつつなぎ合わせて1mほどの大きさになるという。

この埴輪は、邪悪なものから古墳を守るためのものらしい。でも、顔は笑っているようで・・・面白い。2007年に巻向遺跡で、木製の仮面(弥生時代末~古墳時代初頭、3世紀前半)が出土しているが、この面と似ているのも面白い。
今までも関東地方を中心に、100例以上が出土しているらしいが、大半は5世紀後半以降という。ということは今回の埴輪は100年ほど前ということで、日本最古になるのだろうか。

先月、隣の明日香でも飛鳥浄御原宮跡で、7世紀後半の石組み溝と石敷き、塀跡とみられる柱列が見つかっている。
コチラにも興味があるが・・・。

最近、地元のボランティア関係が忙しくて・・・なかなか動きがとれません。
まぁ、そのうち、発掘現場を訪ねたいと思っておりますが・・・。

           
左:今回「茅原大墓古墳」から出土した「盾持人埴輪」。右:2007年に巻向遺跡から発掘された、「木製の仮面」。