昨日は何十年か振りにお伊勢参りに行ってきた。団体行動であったが一般参拝では叶えられない内宮の垣根の中に入らせて貰って御正殿近くでの参拝をさせていただいた。ありがたいことだ。
今年までの御正殿は、垣根に囲まれた東側にあって、敷地内にはこぶし大の石が敷き詰められています。はからずも一昨日飛鳥寺西方遺跡で発掘された石敷きの光景と重なります。1300年前から宮殿ではこのように石を敷き詰めていたのでしょうね。石を足裏で感じながら最も深い神域に入り、間近に見る正殿に、身の引き締まる思いとこの場所だけに漂っている空気を感じました。
今年は、20年に一度の遷御祭が行われます。建て替えられる今年までの御正殿はいよいよ見納めの年。10月には同じ敷地の西側に新しく建てられます。というか既に覆屋の中に真新しい御正殿がほぼ出来上がっているらしい。
この遷御(神遷り)の斎行日時は、天皇陛下がお決めになります。ちなみに20年前の前回は内宮・10月2日、外宮・10月5日だったとのこと。
遷宮への歩みは既に8年前の春から始まっていて、今年も15回の祭りと行事が行われます。それら行事の一つ一つに、1300余年の悠久の歴史に想いを馳せてみたいものです。
▲お伊勢参りは、外宮から・・・と言われています。
まずは、外宮にお参り。「豊受大神宮」で、天照大神の食事を司る豊受大神を祀っています。内宮(皇大神宮)創建から500年後に迎えられ、今日では、衣・食・住をはじめあらゆる産業の守り神です。
▲いよいよ内宮へ・・・。大鳥居から宇治橋を渡り神苑に向います。第一鳥居、第二鳥居を経て、神楽殿に向います。
神楽殿でのお神楽の奉奏には感動しました。特に神官による雅楽の横笛・太鼓の音に合わせての古式装束に身を包んでの舞は、厳粛ななかに迫力があり、心が洗われます。
▲五十鈴川御手洗場。参拝する前に心身を清めます。神領民によってこの川の小石を拾い集めて正宮の敷地内に敷き詰められそうです。
▲いよいよ正宮に向います。写真撮影はここから先はダメなのです。
▲「参集殿」にパネル写真として掲示されていた正殿の姿。
▲これも「参集殿」にあったパネル写真。「御杣始祭(みそまはじめさい)」の様子。御神体をお納めする御器である御樋代(みひしろ)の用材となる御樋代木(みひしろぎ)を伐採するお祭り。長野県木曽郡上松町の御杣山(みそまやま)で執り行われました。馴染めない難しい言葉ばかりです。仕方ありません。
▲いろんな行事が執り行われます。7年前から17回、今年は15回の祭りと行事が行われます。さて、今年の秋、遷御の日はいつになるのでしょうか>
▲伊勢内宮前の「おはらい町」とその中にある「おかげ横丁」は、大繁盛。江戸時代の街並みを再現した新しい街づくりの先達としても、有名です。どの店も大入り満員。ここだけは不景気知らず・・・なのでしょうね。
内宮の杉と欅の巨樹に触れ、自然界のパワーを貰いました。
今年は、良き年になりそうな・・・気分です。