
「五蘊 色受想行識」
「般若心経」の中から、これらの言葉を選び、呉昌碩の臨石鼓文字で臨刻してみました。
五蘊とは、人間は1つの肉体的要素と、4つの精神的要素の、合わせて5つの要素で構成されていると説く仏教の思想です。
色 → 物体
受 → 感受
想 → 表象
行 → 意志
識 → 認識
色、受、想、行、識の5つのうち、「色」だけは物質的なもの、物体を意味する言葉です。
人間でいえば肉体です。
つまり人間の形をなしているものはすべて「色」に分類されます。
残りの受、想、行、識はすべて精神的な作用を意味しています。
「受」は、私たちの知覚、物事を感じることを意味します。
「想」は、受で感じ取ったもの事が何なのかということを理解することです。
「行」は、受・想と来て判断した物事に対して、意思を持って何か行動に移そうとする心の働きを意味します。
「識」は、感じたものに対して、それを認識する働きを意味します。
以上のことから、「五蘊」を上部に、下部の中央に「色」を配し、周りに4文字をいれてみました。
こんなことすると、仏教関係者に叱られるかもしれませんが・・・。
いろいろ考えた挙句、このようなデザインにしてみました。
我が家の仏壇横に飾っております。
ネットで購入の桂板 (69×24×4cm) 文字は金箔貼り、岩絵の具。