知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

お誕生日会を開きました。

2008年09月27日 | Weblog
人はいくつになっても、自分の誕生日は大切なものです。


施設では、毎月 その月の誕生日の方を祝う行事として、「お誕生日会」を開きます。多い月で10名以上、少ない月で4名ほど・・・とその月によって人数の違いはありますが、内容的には一緒です。

基本的には、最初に担当者からのメッセージカードを読み上げ(掲示板にその月の間は貼ってありますが・・)、次に自分で抱負が言える人には言ってもらい、最後に皆の祝福の拍手をもらって、事前に自分で希望した(ほとんどは担当者と一緒に外出した際に買っておいたもの、あるいは希望が言えない人は、担当者が選んだもの)プレゼントをもらいます。


次に、一番皆が楽しみなのは、「ケーキ」です。


せっかくなので、誕生日にはケーキを・・・ということで、毎月 この「お誕生日会」の係の方(職員)が、事前にケーキ屋さんを選び(まずここから始めます)、予算(一応決められてます)内でおいしそうなものを3種類ほど抽出し、利用者の方に希望を取っておきます。

同時に3種類程度の飲み物(たとえば、コーヒー、紅茶、コーラのように・・)も選択肢を作ります。・・・・選択肢を多くすると、利用者側に迷いも生じ、準備する側も難しいため、3種類くらいに限定しています。


季節的に、ケーキばかりではなく、夏季にはアイスクリームにしたり、またシュークリームにしたり、プリン系もありましたね。係の職員も楽しみながら、いろいろ考えてくれています。



この時間はとても楽しいようで、終わった後からも「ケーキおいしかったわ!」と素直な感想を言ってくれます。


栄養士さんは、これとは別で、月に一度 「誕生会メニュー」と題し、普段とは違う、ちょっとばかり豪華?なメニューの食事(主に昼食です)を計画し準備してくれます。
やはり、衣食住の中でも、利用者さんにとって食が一番の比重を占めます。楽しみごとがもうひとつ増えているようです。(職員も昼食メニューなので、一緒に食べることが多く、楽しみかも・・・?)



こうして利用者の方も、ひとつずつ年齢を重ねていきます。


地味とは言えますが、こうした行事は各利用者さんにとって、とても大切な意味があると思います。

今年1年、頑張ってきたなあ・・・と反省したり、振り返ってみたり・・・は、ほとんどないようですが、それでも自覚のある方は、「私、もう○○歳になったわ・・、ええ歳や」と言ってくる人もいます。「○○さん(職員)は、いくつになった?」と返してくる方もいて、ベテラン女子職員などは「ん・・・いくつになったんやろなあ・・?」と、ドキッとすることもあるようです。



お誕生日祝ってますか?
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