知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

利用者の部屋の相性・・・

2009年08月01日 | Weblog
年度初めに、例年 部屋替えを実施しています。問題がなければ、同じ顔ぶれで2~3年間は一緒に過ごしています(中には、もっと長い人もいます)。


出来るだけ、いろいろな人と生活を経験していこうと考え、組み合わせていますが、これがなかなか難しく、年度途中で問題が起きて、数ヵ月後に再度部屋替えということにもなります。


まさしく、今回そういう事件が起きて、8月より一部の方の部屋異動が行われます。

基本的に、人間は相性があると思います。


以前に、職員と利用者の相性があるということも書いたことがありますが、もちろん利用者どうしの相性の方が大きいと思います。

それは、やはり同じ部屋で過ごす時間が長いこともあるでしょう。


機嫌のいいときもあれば、調子の悪いときもあり、それぞれがお互いを気遣いあっているわけでもありません。

また、中には問題行動を起こす方もいます。それをある程度(この人はこんなことをする人だという)理解出来る人ならば、我慢もし、また温かい気持ちで接することも出来るでしょうが、逆に嫌だと思ってしまえば、一緒に生活するのは苦痛です。また、それで終わればいいのですが、その方に対し暴力的な行動に出る方もいるようです。


例えば、自分の物を触られるとか、壊される等、また睡眠を邪魔されたり、必要以上の接し方をしてくる場合などなど・・・。


今回も、職員の目の届かない場面での、暴力的な事件がありました。

最初は、重度の言葉のない方の顔が腫れていたり、今度は頭にコブが出来ていたり・・・。もちろん、職員は予想でしか、状況がつかめません。


いろんな場面を想定して、一人に絞り込まれ、その方に尋ねてみると、自分から素直に認めてくれました。

今後も同様のことが起きる可能性が大きいため、今回は今年度3回目の部屋異動を行うことになりました。
(3度目ということで、この方の問題度の大きさ、相性度の難しさが分かると思います。)



施設には、様々なレベルの方が一緒に生活されています。


すべてが個室であれば、大きな問題も起きにくいでしょうが、現在は2人部屋と3人部屋があり、どうしても相性を考えながら、同室者の組み合わせを検討しなければなりません。

今回の部屋異動で、うまくいって欲しいと願うばかりです。
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