[Capricious Model Rail Factory] ** 気まぐれ鉄道模型工房 **

European/British/Japanese railway modelling in OO/HO/N

Bristolに行ってきた話

2018-05-20 10:28:22 | [jp] 旅行

Bristolでは、Floating HarbourとSS Great Britain博物館を見てきた。

Bristol Temple Meads駅。奥の時計台の所が現在の入り口。London−Bristol間が開業した時は、左側の建物の頭端式ホームの方を使っていたが、西に延伸する時に右側のカーブしたホームに移り、頭端式ホームは休止。今は駐車場とパブになっている。

BristolはAvon河を遡った所に発展した港湾都市だが、河港の宿命として渇水期に大型船が岸壁に着岸出来なくなる問題を抱えていた。産業革命期に、地元資本により河港の下流側に閘門を建設し、水位を一定にして、一年を通して大型船が入港出来る様にした。水位が河水面から高く保たれていることから、Floating Harbourと命名。
既に貿易港としての役割は終えているが、港湾設備は産業遺産として維持され、遊覧船やプレジャーボートの泊地として利用されている。

岸壁には引込線の跡とか古いクレーンとか。クレーンは骨董品レヴェルで、お好きな方には堪らないもの。

引込線跡では入換蒸機が保存運転。

SS Great Britain号。かのI. K. Brunelが世界初の全鉄製外航船として建造し、大西洋航路で運航。引退後、南米で倉庫として使われていたのを、Bristolまで回航して復元し、ドック跡に保存。

ドックには水を張ってある様に見せ掛けて、喫水面にガラスを張って水を流し、ドック内は船体保護のため乾燥空気で満たしている。底に降りて船体を見られる。船体は錬鉄板をリヴェットで継いでいるが、腐食が酷く穴だらけ。キールは木製だが、これもボロボロで崩壊しそう。

近代産業遺産をここまで大切にする英国人の懐の深さは立派。


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