木造ダブルルーフ客車シリーズ。
数年前、米国のMDCという小規模メーカが出していたPullman客車のHOプラキットをヤホォ奥で見掛けて、価格が手頃だったので入札してみたらそのまま落札してしまった。キットを買ったものの組む見込みが立たなくなった方が、断捨離で出品したのだろう。Pullmanの3軸ボギー木造ダブルルーフ客車で、合造車、寝台車、食堂車、展望車の4種が発売されていた。MDCはとっくに廃業、キットも絶版になっているが、米国ebayには未だに時々出品されている。別ブランドからMDCの型を使った完成客車が発売されたりしている。
キットは、黒色スチロール一体成型の車体と、床板、床下機器パーツ、プラ製台車、窓セル、デカール一式が入っていたが、3軸台車は転がりが悪いため使えず、デカールも劣化していたので、ebayでボチボチ部品を買い集めていた。
合造車 キット同梱の台車を履かせて撮影。
食堂車
寝台車 緑色(下記)を試しに塗ってみた。もう少し濃い目の方がいいかな
旧九州鉄道の「或る列車」客車もPullman製なので、共通点が多い。旧南満洲鉄道もPulmannに特別列車を発注していて、こっちも良く似ている。どちらかのタイプに仕立ててやろうと思いつつ、そのまま積んでいたが、某格安工業デザイナが九州で中古キハ40を金ピカに塗って、お世辞にも上品とは言えない模様を入れた車に、あろうことか「或る列車」と命名しやがったのを見て、そのセンスがどうしても受け入れられず、と言うよりむしろ、不運だった名車の名前をあんな悪趣味な車(感想には個人差があります)に付けられたのでは浮かばれないな、と思い、当キットを「或る列車」タイプに仕立てて供養?してやることに。
1/80で逆算して車体幅2800mmなので、16番として使えるが、ステップは限界を侵すのでカットする。車体長は22m以上になるがキニシナイ。黒やブドウ色に塗るのは芸が無いので、満鉄仕様の緑に塗るつもり。
一体成型車体は、バリが多いのは仕方無いとして、上屋根の型がずれていて、片側の屋根の縁(明り窓からの出っ張り)が殆ど無くなっていたので、プラ材を貼って継ぎ目や引けをパテで埋めて、せっせとペーパ仕上げ。これも帰国後に塗装。
床下のトラスはナイロン糸を張る様になっていたが、実物は鋼棒の筈なので、釣り糸に交換し、真ん中にターンバックルを入れる。適当なパーツを探索中。