「SOUND OF MUSIC」

「明野ミュージカル」旗揚げ10周年記念公演
「SOUND OF MUSIC」

映画で有名なお話ですね。
誰もが知っているんじゃないでしょうか。

幕が開くと、登場人物が並ぶオープニング。
すっきりした舞台に、本格的な衣装。

ん?　ちょっと緊張気味?
高音が決まらず、ハーモニーが辛い。
その次のシーンは修道院の中で、修道女達の見せ場なんですが・・。

こんな感じで、マリアの独唱も含め、前半は肝心の歌の部分が不安定で残念。

しかし!
10分の休憩を挟んで後半!

全てのシーンが素晴らしかったです。

愛する事の素晴らしさと、愛する者がそこにいる喜び。
伸びやかに心を伝える歌。
誰もが物怖じすることなく、登場人物その人として、それぞれの困難に立ち向かっていました。

最後のトラップ一家が逃亡をするシーン。

階段を向こうから上がって来る、それだけで、幼い子供達を庇いながら雪山を越えて行く様子がすっかり再現されていました。
愛と歌でしっかりと固く結びついたトラップ一家。
これからの困難も、この家族ならきっと乗り越えて行くのだろう、と、思わされました。

書きながら、まだ感動している自分に驚きます。
良いものを見せて頂きました。
本当にありがとう!


舞台装置も素敵でした。
場面転換は主に後ろにある幕の開閉で行われますが、暗転の中でぼんやりと白い部分がすーっと広がって行く様子が、後ろの席から見ると、大きな絵本のページが開かれて行くよう。

伴奏・音響は、舞台前で、ピアノとエレクトーンが受け持ちます。
生演奏とは、なんと贅沢で素晴らしい!


舞台が終わった時の、会場中から沸きあがる拍手。
幕が下りた後も、指揮者の方・演奏者の方々に、温かい拍手が送られていました。

ホールでは称え労う観客と、応える役者やスタッフで満員電車状態。
いつまでもそれが続いて、人が探せません(笑)

明野ミュージカルに関わる人達は皆きっと幸せに違いない

だいぶ遠いけど(玉造から1時間半)、また観に来ようと思います!