あやめの里便り

茨城の演劇、高校演劇情報。茨城県と潮来市近辺の話題。

2010茨城県高等学校演劇祭・感想

2010-11-17 02:06:46 | 高校演劇

11月13日(土)に2校、14日(日)に4校の公演を観ることが出来ました。
以下ものすごく個人的な感想ですので、お気になさらず





○日立第一高等学校 『渋谷でもらった不思議な木の実の話』
           作:加藤 のりや 潤色:小川 悟志

一時間という限られた時間の演目の中で、一番短く感じたのはこの高校でした。それだけ物語に惹き込まれたのだと思います。
(タイムトリップ物なので、好みと言っちゃ好みv)

タイムトリップした先が戦争中の日本。
軍国少年がいたよ!坊主頭に国民服にゲートル。違和感無し!!
主人公の女の子は、もっと今風な恰好だったら良かった。そうすると生きて来るセリフが増えたと思う。

せっかく後ろが真っ白なので、(時代感を)映写で見せるなんてどうだろう? (今年の関東大会で使っていた学校あり)



○土浦第一高等学校 『Damn!舞姫!!』 作:関 勝一

待ってました!の関勝一ワールド。「全員ファン!?」くらいの場内の盛り上がりv
そしてまた当然のように面白いのがニクイねvv
アイデアといい、生徒さん達の思い切りっぷりといい、スカッとするような出来でした!



○鉾田第一高等学校 『夏と戯曲と幽霊部員』 作:新堀 浩司

○○役の生徒さんが怪我していたのですが、講評的には「良かった」んですって。「リスクがある事で、何かが生まれる」のだそうです。出来なくなってしまった分「何とかしよう!」とする気持ちが、動作なり視線なり表情なりを生むのでしょう。実際セリフの中でも活かしてましたv

泣かせるセリフが出て来ないのは、「夏芙蓉」の対極。
じんわりと切ないお話でした・・。



○水海道第一高等学校 『こちら、亀岡商店街』 作:尾櫃 秀樹 構成:鮎川 誠之

キャラクターのバラエティーが豊かで、それぞれがはっきりしてます。

日常の範囲のドタバタはあったけど、皆良い人達だったな。
最後の花火シーンは綺麗だった。
花火が、というより、花火に照らされた登場人物達が。
何だか今更ながらジーンとして来ました・・。



○大成女子高等学校 『夏芙蓉』 作:越智 優

作者の越智さんが言っていたのだそうだけど、この本のセリフは既に泣いているのだそうだ。 なので「泣かせる演技」になってしまっては重くなってしまうのだとか。難しいものだ・・。

オリジナリティを入れようとすると、前半のガールズトークなのだけど、大成女子は大きく動いてみせた。動きがある分、時間が掛かる訳で、その為に台本をシェイプ!
ラストは、ユーミンのあの曲。やっぱりイメージぴったりだよね。



○磯原郷英高等学校 『贋作マクベス』 作:中屋敷 法仁

茨城でもこういう芝居をやるようになったのかと、感慨深い。
「芝居が大好きだぁぁぁぁ!!」と心から楽しんでいる様子がすごいな、と。
男の子達が本気になったら、思い切りの良さが違うね!
これからもこの路線で突っ走って頂きたい!

他校に比べて、セリフは聞き取れない事が多かったと思う。がんばれ!



他に参加校は

○東洋大学附牛久「夏芙蓉」 越智 優 作
○水戸桜ノ牧 「桜ひとひら」谷崎 淳子 作
○茗溪学園  「うちに来るって本気ですか?」石原 美か子 作
○牛久    「タケトモ」清水 のちお 作

観劇された方、いらっしゃいましたらご感想を是非教えて下さいませ!



コメントを投稿