あやめの里便り

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「贋作・芹沢鴨」

2019-09-20 16:06:54 | 舞台・映画(観るのも演るのも)

行方市で新選組サミットがありました。日本各地の新選組の所縁の地が集まり、親睦を深めます。

行方市は初代筆頭局長 芹澤鴨の所縁の地です。出身地と思っていらっしゃる方も多いでしょうが、茨城県内には、水戸・北茨城・行方の三つの地が候補にあがっていて、まだどこも確定にはなっていません。他の二つは積極的ではないので、行方市は所縁の地として(なかば出身地として)かなりクローズアップされています。

まあ。歴史を調べようとすると、以上のように固い事になってしまうのですが、お祭りですのでここは柔軟に。

 

今年の玉造座公演は、メンバーが所属するもう一つの劇団「演劇修団たまてばこ」が全面協力、高校演劇ではお馴染みの新堀浩司さんが脚本を手掛けました。

新堀さんは今までも、優しい気持ちになれるお話をたくさん描いていますが、「贋作・芹沢鴨」の中でも、お梅さんと座敷でくつろいだり、為三郎に竹刀の手解きをする優しい鴨さんが見られます。

今まで色っぽく描かれる事が多かったお梅さんですが、京都弁が瑞々しくて可愛かった。そりゃあ、鴨さんくつろぐよね。

沖田!がんばったよ、沖田! 私にとって沖田総司は、エピソードが豊富な割に史料的にはあまりよく解っていない謎の青年というイメージがあります。今回、小柄な彼女が可愛くもカッコよく、内面までも表現しようとしてくれていて感動しました。ありがとうね。

見せ場の暗殺シーン。芹沢鴨の乱暴な顔を見せずに暗殺する為には、土方組に悪役になってもらうしかありません。女を斬るか、新選組。そして鴨さん、酔っぱらってない。どうすんのよ、と見てましたが暗殺は無事に終了。殺陣シーンは初めてという たまてばこメンバー、怪我が無くて何よりでした。玉造座でも昔から殺陣は課題でしたので、今後も頑張って欲しいなと思います。

そして鴨さんに優しくしてもらった為三郎が語るシーン。最後の言葉が、きっと一番新堀さんが伝えたかった事で、玉造座と玉造隊が一番言いたい事なのだなと感じました。

 

いろいろ「本当の所」が解らず、ウンウン言いながら創作していた頃が懐かしくて。

行方新選組まつりの「芹沢鴨」像は、「優しさ」で出来ています。


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