おはなし会で子どもたちに大人気のパネルシアターについて知識を深め、
スキルアップを目指したい、私たち
そんなわけで、今年度お招きした講師は……
大学で教鞭をとられながら、
子どもたちに笑いと夢とわくわくを届けるパネルシアターの伝道師、
みんな大好き「ハッピーメロディー」のぴんくさんとみどりさんです
「鼻水~」byぴんくさん
ちなみに、7年前にも栞の講習会の講師としてお越し頂いていて、
そのとき以来、我がグループ内にもファン多し
さて、この日はメンバーのT花さんが、
お嬢さんのEちゃん(4歳)とSちゃん(1歳)を連れて参加~。
そこで、ぴんくさんとみどりさんは、お得意のバルーンアートを皮切りに、
普段、幼稚園や保育園などで演じられているパネルシアター
「ひよこちゃん」や「雨ふり」などの演目を、
EちゃんSちゃんの反応を見ながら、時に語りかけながら、
次々と実演して下さいましたよ。
最初は完全に借りてきた猫状態で固まっていたEちゃんも、
お二方の楽しすぎる熱演に、
いつしか見知らぬ大人に囲まれていることなどすっかり忘れ、
目を輝かせ、指をさして笑い、クイズに答えたり、声をあげてつっこんだり、
大盛り上がりでした
う~ん、さすが!
我々では絶対こうはいきません!
T花さん親子が用事で中座した後も、実演は続き、
7年前には見なかった新作(?)や、
7年ぶりに見てもやっぱり笑っちゃう鉄板作品を、
大いに楽しませて頂きました。
そして今回はなんと、
パネルシアターのテキストまでご用意頂き、
パネルシアターにまつわるありとあらゆることを、
その誕生秘話(?)から始まって、とても詳しく講義して頂きました。
なんでも、お二方の大学の恩師でもありお寺の住職でもある古宇田亮順先生が、
かつてキリスト教の宣教師が使っていたフランネルグラフというものからヒントを得て
パネルシアターを考案され、1973年にPペーパーを使った今の形を完成させたのだそうです。
パネルシアターって、新しいようでいて、実は50年以上の歴史があるんですね
絵本の読み聞かせでは、
読み手はなるべく自分の気配を消すというか、目立たないように心がけますが、
パネルシアターでは、
パネルと絵人形だけでなく、
演じ手も含めた全体が「シアター」なのだとか。
だからパネル上の絵人形操作だけでは子どもたちに伝わらない、
あるいは伝わりにくそうなときは、
演じ手の動きや演技で補うことも大切なのだそうです。
なるほど~。
お二方のキレッキレの動きと弾ける演技は、そのためだったんですね!
あと、アイスブレイクとして、最初にわざと失敗してみせるのも手だそうです。
一回目、二回目の失敗では子どもたちが反応できないこともあるので、
三回繰り返すのがコツ
そうすると子どもたちも必ず笑ってくれるそうです。
逆に三回試して笑ってもらえない場合は、
そのネタは面白くないということなので、
やめた方が良いとのことでした
それから、子どもたちを惹きこむためには、流れが重要で、
例えば、最初に『トンネルぐるぐる』をもってくると、
子どもたちは、声は出さないながらも一緒に腕をぐるぐるまわしてくれるので、
そうやって気持ちがほぐれたところで、『雨降り』をもってくる。
そうすると、傘に隠れてるのは誰かな?とクイズを出しても、
子どもたちはどんどん答えてくれるのだそうです
さて、配布されたテキストは、ぴんくさんのイラストによる図解がいっぱい載っていて、
とっても分かりやすいのですが、
お二方は、さらにパネルと絵人形も駆使しながら、
絵人形の作り方やしかけについて、微に入り細を穿つ解説をして下さいましたよ。
絵人形を作る際には
必ず色を塗ってからポスカの黒で縁取りするとか、
糸止めのしかけは十分な遊びをもたせてゆるく止めるのが鉄則とか、
絵人形をパネルの上に二重三重に貼る場合は
上に貼る絵人形の裏にパネル布で裏打ちが必須とか、
絵人形がパネルの奥へ遠ざかっていくように見せるためには、
絵人形をはがすとひとまわり小さい絵人形が現れるように重ね貼りしておくとか、
糸引きのしかけでは、糸の先に適度な重さの厚紙の重りをつけておくとか、
ずらし貼り用の絵人形を作るときには
Pペーパーを絵の形に沿って切るのではなく
ずらし貼りの際手に引っかからない形に切るなどなど、
たくさんの有益な知識を授けて下さいました
(華麗な「ずらし」テク)
パネルシアターの書籍は売れないので
今はほとんど出版されなくなったとか、
Pペーパーは原料高騰のためか年々薄くなっている上に
ステルス値上げだけじゃ追いつかず
価格までもが上がっているとか、
Pペーパーが薄くなった結果たいへん風に弱くなり
夏場冬場はエアコンの風向に注意が必要とか……
切なさに涙が出ちゃう知識まで、
それはもう多岐にわたって、ご教示頂きました
続いての質問タイムでも、
遠慮を知らない我々の根掘り葉掘りの質問に対し、
お二方は惜しみなく答えて下さいましたよ
ところで、
とってもとっても今さらながらですね、
ワタクシ、気づいたんですけれどもね、
お二方のお手製の絵人形って、
我々が持っている市販の絵人形よりもね、
一まわりも二まわりも大きいんですよ
(え、そこ? 逆に7年前何見てたの?)というツッコミの声が聞こえる……
絵人形が大きいとですね、
持ち手で絵人形が隠れちゃう心配がないので、
非常に操作がしやすそうですし、
何よりも、パネルとの大きさのバランスが良くて、
とっても迫力があるんですよ!
見てる側への訴求力が違う!!
大きさって……
大きさって……
ものすごく重要なんですね
(ただなあ、Pペーパーの価格を考えるとなあ……泣)
それはともかく、
最後はバルーンアート『おさんぽぶたさん』のワークショップ。
ワークショップとはいっても、
お二方が予め全てのパーツを用意して下さっており、
我々のやったことといったら、
風船をポンプでふくらませて口をしばることと、
ブタさんのお目々になる丸いシールを黒く塗ることと、
全てのパーツの両面テープを剥がして、
それらを並べて、エイッと風船をくっつけ、さらにお目々シールを貼って、
最後に、これまた予めご用意頂いた、カラフルでお洒落な毛糸を、
風船の口に結びつける……
と、これだけ。
完成したぶたさんをおさんぽさせてみたのですが、
本当にトコトコ歩いてるみたいで、
とっても可愛かったです
たったこれだけでも、作ったぞ!という達成感があったので、
例えば、未就学の子どもたちには、目だけ書いてもらって、風船に貼りつけてもらうとか、
小学生なら、耳も貼りつけてもらって、毛糸も結んでもらうとか、
それだけでも、作ったぞ!と達成感を味わってもらえるかもしれませんね。
というわけで、
こんなに色々して頂いて、本当によろしいんでしょうか?
と、教えて頂いている我々が不安になるくらい(?)
超もりだくさんの、非常にためになる、それはもう楽しい楽しい講習会でした
ぴんくさん、みどりさん、本当に本当にありがとうございました
7年前よりもっともっとファンになりました
今日教えて頂いたこと、ぜひ今後の活動で活かしていきたいと思います。
一緒に受講して下さった、中央図書館はじめ他団体の皆さま、
おはなしグループ森の皆さま、
この講習会を企画運営して下さった運営委員さんにも、
心からの感謝を!
スキルアップを目指したい、私たち
そんなわけで、今年度お招きした講師は……
大学で教鞭をとられながら、
子どもたちに笑いと夢とわくわくを届けるパネルシアターの伝道師、
みんな大好き「ハッピーメロディー」のぴんくさんとみどりさんです
「鼻水~」byぴんくさん
ちなみに、7年前にも栞の講習会の講師としてお越し頂いていて、
そのとき以来、我がグループ内にもファン多し
さて、この日はメンバーのT花さんが、
お嬢さんのEちゃん(4歳)とSちゃん(1歳)を連れて参加~。
そこで、ぴんくさんとみどりさんは、お得意のバルーンアートを皮切りに、
普段、幼稚園や保育園などで演じられているパネルシアター
「ひよこちゃん」や「雨ふり」などの演目を、
EちゃんSちゃんの反応を見ながら、時に語りかけながら、
次々と実演して下さいましたよ。
最初は完全に借りてきた猫状態で固まっていたEちゃんも、
お二方の楽しすぎる熱演に、
いつしか見知らぬ大人に囲まれていることなどすっかり忘れ、
目を輝かせ、指をさして笑い、クイズに答えたり、声をあげてつっこんだり、
大盛り上がりでした
う~ん、さすが!
我々では絶対こうはいきません!
T花さん親子が用事で中座した後も、実演は続き、
7年前には見なかった新作(?)や、
7年ぶりに見てもやっぱり笑っちゃう鉄板作品を、
大いに楽しませて頂きました。
そして今回はなんと、
パネルシアターのテキストまでご用意頂き、
パネルシアターにまつわるありとあらゆることを、
その誕生秘話(?)から始まって、とても詳しく講義して頂きました。
なんでも、お二方の大学の恩師でもありお寺の住職でもある古宇田亮順先生が、
かつてキリスト教の宣教師が使っていたフランネルグラフというものからヒントを得て
パネルシアターを考案され、1973年にPペーパーを使った今の形を完成させたのだそうです。
パネルシアターって、新しいようでいて、実は50年以上の歴史があるんですね
絵本の読み聞かせでは、
読み手はなるべく自分の気配を消すというか、目立たないように心がけますが、
パネルシアターでは、
パネルと絵人形だけでなく、
演じ手も含めた全体が「シアター」なのだとか。
だからパネル上の絵人形操作だけでは子どもたちに伝わらない、
あるいは伝わりにくそうなときは、
演じ手の動きや演技で補うことも大切なのだそうです。
なるほど~。
お二方のキレッキレの動きと弾ける演技は、そのためだったんですね!
あと、アイスブレイクとして、最初にわざと失敗してみせるのも手だそうです。
一回目、二回目の失敗では子どもたちが反応できないこともあるので、
三回繰り返すのがコツ
そうすると子どもたちも必ず笑ってくれるそうです。
逆に三回試して笑ってもらえない場合は、
そのネタは面白くないということなので、
やめた方が良いとのことでした
それから、子どもたちを惹きこむためには、流れが重要で、
例えば、最初に『トンネルぐるぐる』をもってくると、
子どもたちは、声は出さないながらも一緒に腕をぐるぐるまわしてくれるので、
そうやって気持ちがほぐれたところで、『雨降り』をもってくる。
そうすると、傘に隠れてるのは誰かな?とクイズを出しても、
子どもたちはどんどん答えてくれるのだそうです
さて、配布されたテキストは、ぴんくさんのイラストによる図解がいっぱい載っていて、
とっても分かりやすいのですが、
お二方は、さらにパネルと絵人形も駆使しながら、
絵人形の作り方やしかけについて、微に入り細を穿つ解説をして下さいましたよ。
絵人形を作る際には
必ず色を塗ってからポスカの黒で縁取りするとか、
糸止めのしかけは十分な遊びをもたせてゆるく止めるのが鉄則とか、
絵人形をパネルの上に二重三重に貼る場合は
上に貼る絵人形の裏にパネル布で裏打ちが必須とか、
絵人形がパネルの奥へ遠ざかっていくように見せるためには、
絵人形をはがすとひとまわり小さい絵人形が現れるように重ね貼りしておくとか、
糸引きのしかけでは、糸の先に適度な重さの厚紙の重りをつけておくとか、
ずらし貼り用の絵人形を作るときには
Pペーパーを絵の形に沿って切るのではなく
ずらし貼りの際手に引っかからない形に切るなどなど、
たくさんの有益な知識を授けて下さいました
(華麗な「ずらし」テク)
パネルシアターの書籍は売れないので
今はほとんど出版されなくなったとか、
Pペーパーは原料高騰のためか年々薄くなっている上に
ステルス値上げだけじゃ追いつかず
価格までもが上がっているとか、
Pペーパーが薄くなった結果たいへん風に弱くなり
夏場冬場はエアコンの風向に注意が必要とか……
切なさに涙が出ちゃう知識まで、
それはもう多岐にわたって、ご教示頂きました
続いての質問タイムでも、
遠慮を知らない我々の根掘り葉掘りの質問に対し、
お二方は惜しみなく答えて下さいましたよ
ところで、
とってもとっても今さらながらですね、
ワタクシ、気づいたんですけれどもね、
お二方のお手製の絵人形って、
我々が持っている市販の絵人形よりもね、
一まわりも二まわりも大きいんですよ
(え、そこ? 逆に7年前何見てたの?)というツッコミの声が聞こえる……
絵人形が大きいとですね、
持ち手で絵人形が隠れちゃう心配がないので、
非常に操作がしやすそうですし、
何よりも、パネルとの大きさのバランスが良くて、
とっても迫力があるんですよ!
見てる側への訴求力が違う!!
大きさって……
大きさって……
ものすごく重要なんですね
(ただなあ、Pペーパーの価格を考えるとなあ……泣)
それはともかく、
最後はバルーンアート『おさんぽぶたさん』のワークショップ。
ワークショップとはいっても、
お二方が予め全てのパーツを用意して下さっており、
我々のやったことといったら、
風船をポンプでふくらませて口をしばることと、
ブタさんのお目々になる丸いシールを黒く塗ることと、
全てのパーツの両面テープを剥がして、
それらを並べて、エイッと風船をくっつけ、さらにお目々シールを貼って、
最後に、これまた予めご用意頂いた、カラフルでお洒落な毛糸を、
風船の口に結びつける……
と、これだけ。
完成したぶたさんをおさんぽさせてみたのですが、
本当にトコトコ歩いてるみたいで、
とっても可愛かったです
たったこれだけでも、作ったぞ!という達成感があったので、
例えば、未就学の子どもたちには、目だけ書いてもらって、風船に貼りつけてもらうとか、
小学生なら、耳も貼りつけてもらって、毛糸も結んでもらうとか、
それだけでも、作ったぞ!と達成感を味わってもらえるかもしれませんね。
というわけで、
こんなに色々して頂いて、本当によろしいんでしょうか?
と、教えて頂いている我々が不安になるくらい(?)
超もりだくさんの、非常にためになる、それはもう楽しい楽しい講習会でした
ぴんくさん、みどりさん、本当に本当にありがとうございました
7年前よりもっともっとファンになりました
今日教えて頂いたこと、ぜひ今後の活動で活かしていきたいと思います。
一緒に受講して下さった、中央図書館はじめ他団体の皆さま、
おはなしグループ森の皆さま、
この講習会を企画運営して下さった運営委員さんにも、
心からの感謝を!