大崩山系の1泊2日縦走の記録。メンバーはKさんと2人。
鹿納山→五葉岳→夏木山→瀬戸口谷→三里河原→(テント泊)→モチダ谷→大崩山→地蔵岳稜線→宇土内谷三段の滝 と時計回りに周回するルート。
鹿納山登山口までは結構な悪路だったけど車で行けた。(帰ってからの洗車は大変だった)
ここの登山口から登るのは初めて。登山道の入口でいきなり道を間違えて、人工林の急斜面を這い上がる急登からのスタートとなってしまった。
稜線に出るまでの尾根はアケボノツツジが花盛り。久々の登山で息は上がるけど山はやっぱり心が和む。
今日は、ここさえ登りきったら、あとは稜線の軽いアップダウンを歩いて谷を下るだけのコース。だから気分は軽い。
稜線に出ると天気の回復が遅れ気味で、空は明るいんだけどガスっている。一座目に目指す鹿納坊主がガスの中にうっすらと見えた。
ミニミニ槍ヶ岳といった風合いの岩峰をよじ登って山頂へ
辛うじて今回のコースの全貌を見渡すことができた。
次は五葉岳へ。鹿納山から鹿納の野までの道は崩壊が進んで荒れていた。鹿納の野から先は快適な縦走路。
五葉岳から歩いて来た稜線の振り返り。奥が鹿納山、手前にあるのがお姫山。稜線上の立木がことごとく枯れているのが気になる。これだと浸食が進んで崩壊もするよね
次は夏木山へ。快適な縦走路はまだまだ続くよ、どこまでも。
久々の登山、しかもテント泊装備の足慣らしにはちょうどいいアップダウンの道だ。
ようやく青空が広がってきた♪ 水さえあればテント張るのも気持ちよさそうな場所
夏木山には初めて来た。これだけを目指して登ろうって山じゃないからね、こういう機会じゃないと。
さてと、ここからはまずは瀬戸口谷を目指して山を下ってから谷沿いに三里河原に向かう。快適そうな場所が見つかったらそこにテント張ろうって計画だ。
これが黒滝か。フィックスされたロープがあったので通行に支障なし。
この辺りで単独行の女性が前から歩いて来た。近づくと今朝、鹿納の野ですれ違った人だ。権七小屋谷を下って来たのかな?!速いな!
思ってたより早く、楽に三里河原に合流することができた。大崩山登山口の方から三里河原に続く道は昨年の台風で崩壊して通れなくなってるらしいから、近頃はあまり人が入ってないんじゃないかな。
淵の深みをゆったりと遊泳するヤマメや、浅瀬をシャ、シャッと逃げて行くヤマメの姿も見られた。
今夜の宿泊場所決定♪ もちろん我々以外には誰もいない。
山の時間がゆっくりと流れて、日暮れとともにテントの中へ。いつの間にか寝ていた。
翌朝
夜中は鳥(?)の(人が笛を吹くような)鳴き声が気になった以外は快適だった。今日はモチダ谷を遡って大崩山に行く。
途中にある七日回り岩の偵察に行こうかとも話していたけど、めんどくさくなってスル―。全体的に明るく雰囲気がいい谷沿いを登って行く。
ある程度登ったところで振り返ると、昨日歩いた鹿納山~五葉岳~夏木山の稜線、さらにその奥には傾山が見えた。
今回一の眺めだ!!
モチダ谷を詰め終えて稜線に出たら大崩山へ。今回最後の一座。
予定よりだいぶん早く戻り着きそう。そんな話をしながら宇土内谷登山口を目指して来た道を引き返した。50mほど進んだところで振り返ると、大崩山頂から地蔵岳に連なる綺麗な稜線が目に留まった。
「あの稜線を辿っても登山口まで戻れるんじゃないの?」2人でそんな話になった。
地図を見ると地蔵岳まで行ってしまうと宇土内谷側は崖になってるから下りるのは無理。地蔵岳登山口に下りてしまうと遠回りになるからダメ。
「アイスクライミングする三段の滝の上まで行けたら、そこからは下降路があるから行けるんじゃないの!」って話になった。
そこで急遽、Uターンしてまた大崩山へ。そして、その先に続く稜線を辿って歩みを進めた。遠目から見た通り歩きやすかった。
三段の滝は地図に載っていないから、GPSで「三段の滝は多分ここだろう」って所に当たりを付けて、稜線をそれて尾根を下り始めた。立ち枯れした立木のお陰でそれほど藪漕ぎの苦労もすることなく下れる。
しばらく下ると目論見どおり三段の滝の上部ではないかと思える場所に出た。脇の樹林帯に沿ってさらに下へ。
すると、見覚えのある場所に出た。間違いなくここは三段の滝だ。氷のない季節にここに来ることがあるとはね。
宇土内谷の正規の登山道を下るより速く下れた(と思う)。何より道のない知らない所を歩くのは冒険的要素が高まるから楽しいな。
今回は全体を通しても初めて踏むピークや歩くルートが多くあって楽しかった。それに、やっぱりテン泊は面白れぇ!
ぜひその際はご一緒しますよ!
世間が落ち着いたらいつか三里河原でテント泊してみたいですね!