埼玉県民のぼくは、東京都知事選挙に、直接的な影響はない。
だが、関心を示したい。
なぜなら、東京都と関係する人が、ここには多く住むからだ。
過去には、ぼくもその一人。
約30年ほど、日比谷、田町、浜松町で働いた。
飲食などで、ずいぶん東京都に貢献したと思う。
東京都の行政は、埼玉県民に影響する。
いや、関東各県民にも影響する。
東京都知事選挙は、マスメディアの予想どおり、小池百合子さんが当選した。
上位の得票結果は、以下のとおりだ。
(出典:NHK首都圏ナビ)
小池百合子さんの当選は、やっぱりそうかという感想で、驚きはない。
だが、石丸伸二さんの選挙活動が、リアルな街宣とネットで盛りあがり、もしかしたら、という期待があったことも事実。
二期8年続く小池行政は、マンネリ化を否定できず、新しい視点での発想が必要だ、と考えたからだ。
だが、驚きもあった。
地上波テレビで扱われることのなかった無名の安野貴博さんに、15万票も集まったことは、改革ではなく、革新的な都政を求める声であるように感じられる。
また、石丸幸人さんが得票を伸ばしたのは、石丸伸二さんへの勘違い票も、多く入ったのではないだろうか?
投票方法を見直しを示唆しているように思う。
それと、ひまそらあかねさんの得票も、ぼくの予想をはるかに上まわった。
知事への意欲や野心が、いまいち伝わっていなかったが、それでも11万票を獲得した。
反石丸伸二票だったのかが気になる。
成田悠輔さんが、ReHacQに出演し、今回の選挙結果は、絶望でしかないと言った。
まったくの同感である。
石丸伸二さんの選挙戦が、本人曰く、出来ることはやり切ったのなら、やり切らなかった小池都知事が再選されたことは、選挙の意義に疑問を感じる。
選挙のたびに思うのは、期間のことだ。
2週間の選挙戦で、個々のマニフェストを伝えることも、有権者が理解することも、難しいと思うからだ。
結局、知名度が結果に結びつく。
過去の都知事は、有名人が名を連ねている。
個人的には、選挙の公示を半年前にして、論戦を行わしてはどうだろう?
街頭演説は現行通りにしても、そこに至る立候補者に政策を知ることは、とても有意義に思える。
ソーシャルメディアなら、立候補者全員を総当たりにして、一対一のディベートを行うことだって可能だろう。
それと、あの選挙ボードの存在は、見直す時期にきていると思う。
組織力のある立候補者が有利になるのは、公平性に疑義を生じる。
いまは、デジタルサイネージが、町にあふれる時代である。
もうデータを差しだせば、表示できるようにすべきだ。
そうすれば、公序良俗といった判断も、事前にチェックできるはずだ。
今回の都知事選は、時代の大きな転換点のような気がする。
都政だけでなく、国政における選挙も、バージョンアップする時期である。
と思う。
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