プラビックスについて「どのタイプの脳梗塞に効くか?」という質問を受けました。
2012年03月07日の本ブログの図をご覧頂くと分かると思いますが、アスピリン、プラビックス、プレタールという薬は、抗血小板薬と呼ばれるもので、主にアテローム血栓性脳梗塞(つまり動脈硬化による脳梗塞)の再発予防に使われます。
またラクナ梗塞も小血管の動脈硬化が原因なので、使われることがあります。
しかし、心原性脳塞栓症、つまり心臓が原因となる脳梗塞には効きません。
このためご質問に対する答えとしては、「アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞には効きますが、心原性脳塞栓症には効きません」ということになります。
さて、プラビックスがなぜ最近多く処方されるようになったか。それには理由があります。
上の図を見て頂くと分かるように、脳梗塞、心筋梗塞、末梢動脈疾患のいずれか1つを有する患者さんにプラビックスとアスピリンのどちらかを内服してもらうという臨床試験(ランダム化比較試験)を行ったところ、プラビックスの方が全身の血管イベントが少なかったという結果が出たからです。
医師達はこのようなランダム化比較試験の結果を重要視します。それは最もバイアスのかからない比較結果だからです(これについては、このブログでも何度か説明してきましたね!)。
しかもプラビックスはアスピリンと比べて胃潰瘍などの問題も少なく使いやすい薬です。同系統のパナルジンの副作用を減らすように改良された薬ですから、当然、パナルジンよりも安全です。
次回、もう一つプラビックスのデータを紹介しますね。
2012年03月07日の本ブログの図をご覧頂くと分かると思いますが、アスピリン、プラビックス、プレタールという薬は、抗血小板薬と呼ばれるもので、主にアテローム血栓性脳梗塞(つまり動脈硬化による脳梗塞)の再発予防に使われます。
またラクナ梗塞も小血管の動脈硬化が原因なので、使われることがあります。
しかし、心原性脳塞栓症、つまり心臓が原因となる脳梗塞には効きません。
このためご質問に対する答えとしては、「アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞には効きますが、心原性脳塞栓症には効きません」ということになります。
さて、プラビックスがなぜ最近多く処方されるようになったか。それには理由があります。
上の図を見て頂くと分かるように、脳梗塞、心筋梗塞、末梢動脈疾患のいずれか1つを有する患者さんにプラビックスとアスピリンのどちらかを内服してもらうという臨床試験(ランダム化比較試験)を行ったところ、プラビックスの方が全身の血管イベントが少なかったという結果が出たからです。
医師達はこのようなランダム化比較試験の結果を重要視します。それは最もバイアスのかからない比較結果だからです(これについては、このブログでも何度か説明してきましたね!)。
しかもプラビックスはアスピリンと比べて胃潰瘍などの問題も少なく使いやすい薬です。同系統のパナルジンの副作用を減らすように改良された薬ですから、当然、パナルジンよりも安全です。
次回、もう一つプラビックスのデータを紹介しますね。