中学2年のころ。当時、札幌に住んでいた僕は、チャリンコで、すすきのの繁華街に向かいとある小さな、有名なミニシアター専門館に向かった。二つのスクリーンがあり、比較的大きな方ではミニシアター系映画を上映し、小さい方はいわゆる名画座だった。ただし、カルトな映画のリバイバルが多かった様に記憶している。配管むき出しな客席だったそこで「未来世紀ブラジル」のリバイバルも観たが、雰囲気あいすぎ。今は無くなった映画 . . . 本文を読む
世の中というものは、概ね何事もなく過ぎていく。どんな激動の時代でも、ヒートアップした状態が途切れることなく続きはしない。比率にすれば特に何も起こっていない時間の方が圧倒的に多いはずだ。1%の緊張と99%の弛緩。大抵の映画ではドラマ性を高めるため、1%の緊張を選びとってそれらを繋げていく。だが人間が考え、次の行動や、自分の目指す方向、悩み、悲しみ、喜びは99%の弛緩した時間の中で蓄積されていき、1% . . . 本文を読む
勝手にランキングシリーズ第二弾
最初に注意しておくが、「泣きまくった映画=生涯のベスト映画とは限らない」
以下は、鑑賞しながら溢れ出た涙の推定累計量の多い順である。
何度も繰り返し見てその都度泣いた映画が有利だ
順位 タイトル (監督名) [鑑賞回数] {累計涙量(注…推定かつ過剰申告)}
1位 チャンプ (フランコ・ゼッフィレリ) [2回]{250cc}
2位 愛を乞う人 (平山秀幸) [1 . . . 本文を読む
オールタイムベスト洋画第七位
・・・いや、もちろんこの映画が、オールタイムベストに値するほどの素晴らしい映画とは思ってない。
10点満点で8点くらいの映画だ。しかし、こういう8点くらいのハリウッド娯楽アクション/サスペンス/戦争映画のおかげで僕は映画ファンをやっていられるのだ。だから8点くらいのハリウッド映画を代表してランクインさせた。
監督はリドリーの弟、トニー・スコットだ。最近のトニーは面白い . . . 本文を読む
黒澤明。
日本の映画監督の代名詞的な存在だ。
ほめる人もけなす人も自然とヴォルテージが上がる。
けなす人たちは言う
「黒澤映画の侍って、何かみんなうす汚いかっこしててさぁ、俺はもっと美しくてかっこいい武士が見たいよ」
「黒澤映画の台詞まわしってわざとらしくない?」
「音質が悪くてさあ、三船敏郎なんて何喋ってんだか、聞き取れないよ」
「勧善懲悪で予定調和で」
もっとコムズカしい批判を読みたければ「 . . . 本文を読む