松本市中心街の映画館として最後の砦だったエンギザが、6/27に突然閉館になった・・・ということをついさっきネットで知った
ここ2ヶ月ほど映画自体見に行っていないし、6/23に人間ドック受診で会社を休んで中心街の病院に行った時、ついでに帰りにエンギザで「武士道シックスティーン」でも観ようかと思っていたが、時間があわずに断念・・・したのが悔やまれる
突然の閉館の知らせに、ただただ唖然とした。
車を持たない私にとって、町中の映画館は生活の一部だった。
映画を見てから一杯ひっかけて帰るということができるのも町中の映画館ならではだ。松本は終電が早いのでレイトショーが観れないことも多かったが
中劇、セントラル、銀映、上土と次々と閉館していく中、エンギザだけはスクリーンを増やし、場内もシネコンなみに奇麗で、2008年から始まった映画館大賞の審査にも参加したり、経営に行き詰まっているような印象はうけなかった。映画もミニシアター作品なども含めて様々なものを上映してくれた。
セントラルは閉館特別上映として「ウェストサイド物語」や「大脱走」の特別上映をしてくれたが、中劇の時と今回のエンギザは突然の閉館だった。
いろいろ事情はあるのだろうが、お別れや今までの感謝の気持ちを伝える場も作ってもらえなかった事がとても寂しい。
正直、郊外型シネコンにいく機会が多くなり、数年前に比べてエンギザに行くことが少なくなったのは事実だ。しかし某シネコンのようなマニュアル対応のみで無駄なサービスばかりで、その上、高くて不味い食い物を買わせるシネコンよりも、松本エンギザに対する映画館としての愛着は強かった。リーズナブルなカップ飲料(100円~)はあるし、缶ジュースも通常料金で売ってるし、缶ビールもある。ポップコーンなどは市販品だけだったが、そもそも映画館で無駄に高い食い物などいらない。飲み物だって喉を潤せればそれでOK。
前述の某シネコンはポップコーンとコーヒー頼めばもう1000円くらいになる上に、外からの持ち込みを禁止している。(それとも、それくらいガメツく商売しないと映画館は生き残れないのだろうか?)
さらに言えば、松本エンギザさんは数年前に自作の自主映画上映会を行った時、快くチラシとポスターを置いてくださり(ポスターなど拡大カラーコピーまでしていただいたのだ)、地元とのつながりをとても大事にしてくれる素晴らしい劇場だった。
改めて自分がエンギザさんで鑑賞した映画のうち素晴らしかったものを振り返る
「母なる証明」
「レスラー」
「劔岳 点の記」
「ラスト、コーション」
「TOKYO!」
「WALL・E」
「ぐるりのこと」
「歩いても歩いても」
「ブタがいた教室」
「闇の子供たち」
「クライマーズ・ハイ」
「あしたの私のつくり方」
「舞妓Haaaan!!!」
「パッチギ!Love & Peace」
「サウスバウンド」
「嫌われ松子の一生」
「虹の女神 RAINBOW SONG」
「フラガール」
「ブロークバック・マウンテン」
「プライドと偏見」
「ミュンヘン」
「ミリオンダラー・ベイビー」
「フライ、ダディ、フライ」
「誰も知らない」
「バトル・ロワイヤル2」
「デッド・コースター」
「ブレイド2 」
「サイン」
「ロード・オブ・ザ・リング」
「千と千尋の神隠し」
「ウォーター・ボーイズ 」
「がんばっていきまっしょい」
これだけ素晴らしい映画との出会いを提供してくれたエンギザ。
自分の生活の一部であり、松本を楽しくしてくれもし、自分の成長の糧であったエンギザ。
町中の映画館がついに無くなった・・・と嘆く前に、ここ数ヶ月そもそも映画館に行っていなかった自分を恥じる。まず何よりも映画館に足を運ぶことが大切だったのだが、もはや行くべき映画館もなくなってしまった。
エンギザHPより
http://www.engiza.com/
「お客様へ
-閉館のお知らせとお詫び-
平素よりご愛顧賜りまして誠にありがとうございます。
この度、平成22年6月27日の営業をもちまして
エンギザの営業を終了いたしましたことを
ここにご報告いたします。
事前の告知もなく突然の発表となってしまい
お客様へは多大なるご迷惑をお掛け致しましたこと
ここに深くお詫び申し上げます。
なお、当劇場にてお買い求め頂きました前売券に関しましては、
現在対応を検討中です。
申し訳ありませんが、今しばらくお待ち下さい。
90有余年、皆様のおかげで映画館を続けてこれたことは
本当にうれしく、そしてこの閉館が無念で仕方ありません。
皆様本日まで、当劇場で映画をご鑑賞頂きまして
本当にありがとうございました。
平成22年6月28日
松本エンギザ」
松本経済新聞の記事より
http://matsumoto.keizai.biz/headline/687/
「松本市内の映画館「エンギザ」(松本市大手4)が6月27日、突然閉館した。
平形興行(大手4)が運営していた同館。27日までは通常通りに営業を行っていたが、その後、同館入口には「閉館のお詫びとお知らせ」の張り紙が。「事前の告知もなく突然の閉館となってしまい、お客様へ多大なるご迷惑をお掛けしたことをここに深くお詫び申し上げます」と突然の閉館を詫びる文章が掲出されている。
90年以上の歴史を持ち、「街の映画館」として親しまれていた同館。松本市街の映画館は2000年ごろから閉館が相次ぎ、2008年10月24日には「テアトル銀映」、11月14日には同社が運営していた「上土シネマ」が閉館している。「上土シネマ」閉館時の取材に応じた同社支配人の平形友宏さんは、最新の設備がそろうシネコンが開業する中で、「街の映画館」が消えゆく現状や存続への思いを口にしていた。
張り紙は「開館より90有余年、とてもとても沢山のお客様にお越し頂き、映画の上映を続けることができたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくっている。
28日付けの地元新聞の映画情報欄には同館の上映スケジュールが記載されたまま。突然の発表はツイッター上で話題になり、「街の映画館の消滅」を惜しむ声が広がっている。この事実を確認するため同館に足を運び、張り紙を撮影する人の姿も見られる。前売り券の払い戻しについては現在、対応を検討中だという。」
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ここ2ヶ月ほど映画自体見に行っていないし、6/23に人間ドック受診で会社を休んで中心街の病院に行った時、ついでに帰りにエンギザで「武士道シックスティーン」でも観ようかと思っていたが、時間があわずに断念・・・したのが悔やまれる
突然の閉館の知らせに、ただただ唖然とした。
車を持たない私にとって、町中の映画館は生活の一部だった。
映画を見てから一杯ひっかけて帰るということができるのも町中の映画館ならではだ。松本は終電が早いのでレイトショーが観れないことも多かったが
中劇、セントラル、銀映、上土と次々と閉館していく中、エンギザだけはスクリーンを増やし、場内もシネコンなみに奇麗で、2008年から始まった映画館大賞の審査にも参加したり、経営に行き詰まっているような印象はうけなかった。映画もミニシアター作品なども含めて様々なものを上映してくれた。
セントラルは閉館特別上映として「ウェストサイド物語」や「大脱走」の特別上映をしてくれたが、中劇の時と今回のエンギザは突然の閉館だった。
いろいろ事情はあるのだろうが、お別れや今までの感謝の気持ちを伝える場も作ってもらえなかった事がとても寂しい。
正直、郊外型シネコンにいく機会が多くなり、数年前に比べてエンギザに行くことが少なくなったのは事実だ。しかし某シネコンのようなマニュアル対応のみで無駄なサービスばかりで、その上、高くて不味い食い物を買わせるシネコンよりも、松本エンギザに対する映画館としての愛着は強かった。リーズナブルなカップ飲料(100円~)はあるし、缶ジュースも通常料金で売ってるし、缶ビールもある。ポップコーンなどは市販品だけだったが、そもそも映画館で無駄に高い食い物などいらない。飲み物だって喉を潤せればそれでOK。
前述の某シネコンはポップコーンとコーヒー頼めばもう1000円くらいになる上に、外からの持ち込みを禁止している。(それとも、それくらいガメツく商売しないと映画館は生き残れないのだろうか?)
さらに言えば、松本エンギザさんは数年前に自作の自主映画上映会を行った時、快くチラシとポスターを置いてくださり(ポスターなど拡大カラーコピーまでしていただいたのだ)、地元とのつながりをとても大事にしてくれる素晴らしい劇場だった。
改めて自分がエンギザさんで鑑賞した映画のうち素晴らしかったものを振り返る
「母なる証明」
「レスラー」
「劔岳 点の記」
「ラスト、コーション」
「TOKYO!」
「WALL・E」
「ぐるりのこと」
「歩いても歩いても」
「ブタがいた教室」
「闇の子供たち」
「クライマーズ・ハイ」
「あしたの私のつくり方」
「舞妓Haaaan!!!」
「パッチギ!Love & Peace」
「サウスバウンド」
「嫌われ松子の一生」
「虹の女神 RAINBOW SONG」
「フラガール」
「ブロークバック・マウンテン」
「プライドと偏見」
「ミュンヘン」
「ミリオンダラー・ベイビー」
「フライ、ダディ、フライ」
「誰も知らない」
「バトル・ロワイヤル2」
「デッド・コースター」
「ブレイド2 」
「サイン」
「ロード・オブ・ザ・リング」
「千と千尋の神隠し」
「ウォーター・ボーイズ 」
「がんばっていきまっしょい」
これだけ素晴らしい映画との出会いを提供してくれたエンギザ。
自分の生活の一部であり、松本を楽しくしてくれもし、自分の成長の糧であったエンギザ。
町中の映画館がついに無くなった・・・と嘆く前に、ここ数ヶ月そもそも映画館に行っていなかった自分を恥じる。まず何よりも映画館に足を運ぶことが大切だったのだが、もはや行くべき映画館もなくなってしまった。
エンギザHPより
http://www.engiza.com/
「お客様へ
-閉館のお知らせとお詫び-
平素よりご愛顧賜りまして誠にありがとうございます。
この度、平成22年6月27日の営業をもちまして
エンギザの営業を終了いたしましたことを
ここにご報告いたします。
事前の告知もなく突然の発表となってしまい
お客様へは多大なるご迷惑をお掛け致しましたこと
ここに深くお詫び申し上げます。
なお、当劇場にてお買い求め頂きました前売券に関しましては、
現在対応を検討中です。
申し訳ありませんが、今しばらくお待ち下さい。
90有余年、皆様のおかげで映画館を続けてこれたことは
本当にうれしく、そしてこの閉館が無念で仕方ありません。
皆様本日まで、当劇場で映画をご鑑賞頂きまして
本当にありがとうございました。
平成22年6月28日
松本エンギザ」
松本経済新聞の記事より
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「松本市内の映画館「エンギザ」(松本市大手4)が6月27日、突然閉館した。
平形興行(大手4)が運営していた同館。27日までは通常通りに営業を行っていたが、その後、同館入口には「閉館のお詫びとお知らせ」の張り紙が。「事前の告知もなく突然の閉館となってしまい、お客様へ多大なるご迷惑をお掛けしたことをここに深くお詫び申し上げます」と突然の閉館を詫びる文章が掲出されている。
90年以上の歴史を持ち、「街の映画館」として親しまれていた同館。松本市街の映画館は2000年ごろから閉館が相次ぎ、2008年10月24日には「テアトル銀映」、11月14日には同社が運営していた「上土シネマ」が閉館している。「上土シネマ」閉館時の取材に応じた同社支配人の平形友宏さんは、最新の設備がそろうシネコンが開業する中で、「街の映画館」が消えゆく現状や存続への思いを口にしていた。
張り紙は「開館より90有余年、とてもとても沢山のお客様にお越し頂き、映画の上映を続けることができたことを心より感謝いたします。本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくっている。
28日付けの地元新聞の映画情報欄には同館の上映スケジュールが記載されたまま。突然の発表はツイッター上で話題になり、「街の映画館の消滅」を惜しむ声が広がっている。この事実を確認するため同館に足を運び、張り紙を撮影する人の姿も見られる。前売り券の払い戻しについては現在、対応を検討中だという。」
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おどろきました。
実は私、6月27日その日にエンギ座に「ニューヨーク、アイラブユー」を観に行ってたんですよ。
閉館するなんて雰囲気は全然なくて、普通に営業してたので、ただただ驚きです。
ただ、駐車場が閉鎖されていたので、なんだこりゃーと思ったんですがそう言う事だったんですね。
私も家内もエンギ座はよく利用してたので、つくづく残念です。それにしても90年も歴史があったのですね。感慨深いものがありますね。
これで、松本近辺は日本全国同じ映画ばっかり上映するシネコンだけになってしまいました。ミニシアター系専門のシネコンをだれか、立ち上げてくれませんかね。