貴方の心にはどんな台詞が印象に残ったでしょう。
私は・・・
(以下の台詞はすべてうろ覚えです)
「人間じゃない何かの仕業よ」
たとえば映画とかね
「お前たちの頭では決して理解できない」
ええ、おっしゃるとおり全く理解できませんでした。
「忘れろぉぉぉぉ!!!」
言われずとも忘れそうです
********************
(以下、ネタバレです)
初日の初回から観に行ったのだが。少しは期待していた自分が恥ずかしい。
何も残らない、ある意味後味すっきりな映画でした。
見終わった後、口数が少なくなる点は「ミリオンダラー・ベイビー」と一緒だ(笑)。
目指したものは、M.ナイト・シャマランか?スティーブン・キングのスーパーナチュラルものか?(どちらにせよ大した目標ではないが)
まさかヒッチコックなんて言わないだろうな?
序盤の展開「バルカン超特急」みたいと思えないこともないが・・・
しかし、この映画でやっているのは、ヒッチコックが軽蔑していた「びっくり箱型演出」。
サスペンスではなくサプライズ。緊迫感のないだらだら展開と、唐突に眠気覚ましのように入るびっくりシーン。
私見ですが、サプライズでなくサスペンスをきちんと演出している監督としてはマーティン・キャンベルとトニー・スコットを挙げておきます。撮る作品はヒッチコックと全く異なるけどね
********************
面白かったとこ(いや、ま、相当「強いてあげれば」って感じなんですけどね)
●誰の助けも借りず、ただ「母の愛」だけで事件解決。肝っ玉お母さんジュリアン・ムーア!!
国家機関すら恐れた敵をたった一人で撃退!!いまのとこアメリカでは彼女が一番強いということだ。
演技力には定評があるもののオスカー未受賞、お世辞にも「若い」とはいえなくなって、これから主役といえばこういう役しかふられないのだろうか・・・
●観客の期待を裏切らないゲイリー・シニーズ!!やっぱり、そういう奴だったか・・・。「身代金」や「スネークアイズ」で事件発生前から犯人と判る演技を披露してくれた彼ですが、今回もシナリオ的には「意外な展開」のはずだったのに、シニーズ先生が演じることで「当然の展開」となってしまいました。意外崩しゲイリー・シニーズ
●みんなで遊ぼう、「フォーガットンごっこ」
この映画見た後、人形やぬいぐるみで遊ぶ機会があったら、やってみよう。遊び方は簡単。いきなり遠くにぶん投げるだけ。
ストレス解消と、愚かな人類を支配し監視する「悪い何者か」の気分が味わえます。
********************
残念なとこ(いや、ま、ほぼ全編が「残念なとこ」なんだけどさ)
クライマックス。ぶっとんで終わり。
がっかりだなあ。あっさりしすぎだよ。
どうせならさ、悪玉がバヒューンと飛ばされたかと思ったら、まだ柱とかにしがみついてて
「ぬおぉぉぉ。まだだ!!!まだだぁぁ!!」とか言ってて、
そんでジュリアンが
「私の記憶から出て行け!!」とか決め台詞の一つも吐いて、キック喰らわして
で、悪玉が「うぎゃあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」と、飛ばされていけば良かったな。
どうせならそれくらいやって欲しかったな。
********************
よく判んないとこ(いや、ま、そもそもこの映画の存在自体が理解できないのだけどさ)
敵の作戦・・・。忘れさせよう、忘れさせよう、としている割に、めちゃめちゃ記憶に残りそうな体験ばっかさせて、あれじゃ嫌でも忘れないって
********************
そんなこんなで、ジュリアンは子供の記憶を14ヶ月たっても決して忘れなかったけど、僕の場合は一年もたたずにこの映画を見た記憶が跡形もなく消去されかねないのでございます。もしかして「Forgotten」とはそういう意味だったのか?
********************
音楽・ジェームズ・ホーナーについて
やあ、ジェームズ。久しぶりだね。
え?久しぶりはないだろって。「トロイ」とかやっただろって?
そりゃ「トロイ」は立派な仕事だったよ。アキレスのテーマむちゃくちゃかっこよかったもん。「パーフェクトストーム」も「スターリングラード」も「ウィンド・トーカーズ」も忘れてないよ。欠点は色々あったけどいい仕事だったさ。
僕が言いたいのはさ、こういう安い映画で仕事するのが久しぶりだねってことさ。
だって君は「タイタニック」以降、すっかり大物気どりで大作専門になっちゃったじゃないか?「ビューティフル・マインド」は安っぽいといえばそんな気もするけど、あれはマブダチ・ロン・ハワードの映画だしね。あのスコアは結構良かったしね。
で、なんだってこんな映画でB級復帰したんだい。音楽面で新しいチャレンジでもしたかったのかな・・・と思ったけど、曲調も編成(ピアノとソロバイオリンとシンセとパーカッション)も方法も「不法侵入」そっくりじゃないか。いや「不法侵入」のスコア好きだったよ。サントラ買ったもん。
そうは言っても、ただシンセの音重ねていくだけで緊迫感を演出するあたり、君の職人芸を感じたよ。
ラストシーンの音楽の美しさは君ならではだったよ。地味すぎる音楽ながら、音楽に救われた映画でもあったと思うよ。
でも全然冒険心がないじゃないか。こういう安っちいプログラムピクチャーで新しい手法の実験とかすりゃいいのにさ。
またキネ旬の「サントラハウス」で叩かれそうな音楽聞いていると、ファンとしてはつらいものがあるんだよね。
僕がサントラ好きになったのは50%は君のおかげだし、僕が映画好きになったのも5~10%は君のおかげなんだ。
幻滅させないでくれよ。
久々のB級復帰は少し嬉しい気持ちもあるんだ。けれどもう「タイタニック」の賞味期限は切れたんだよ。こんなゆるい作曲ばかりしてると、そのうちB級のオファーしかこなくなっちまうぜ。少し危機感を持ってよね。
じゃあね。
P.S. こないだテレビで「48時間」みたよ。あのころの君の音楽は熱くて、くどくて、ほんと最高だったよ。
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
私は・・・
(以下の台詞はすべてうろ覚えです)
「人間じゃない何かの仕業よ」
たとえば映画とかね
「お前たちの頭では決して理解できない」
ええ、おっしゃるとおり全く理解できませんでした。
「忘れろぉぉぉぉ!!!」
言われずとも忘れそうです
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(以下、ネタバレです)
初日の初回から観に行ったのだが。少しは期待していた自分が恥ずかしい。
何も残らない、ある意味後味すっきりな映画でした。
見終わった後、口数が少なくなる点は「ミリオンダラー・ベイビー」と一緒だ(笑)。
目指したものは、M.ナイト・シャマランか?スティーブン・キングのスーパーナチュラルものか?(どちらにせよ大した目標ではないが)
まさかヒッチコックなんて言わないだろうな?
序盤の展開「バルカン超特急」みたいと思えないこともないが・・・
しかし、この映画でやっているのは、ヒッチコックが軽蔑していた「びっくり箱型演出」。
サスペンスではなくサプライズ。緊迫感のないだらだら展開と、唐突に眠気覚ましのように入るびっくりシーン。
私見ですが、サプライズでなくサスペンスをきちんと演出している監督としてはマーティン・キャンベルとトニー・スコットを挙げておきます。撮る作品はヒッチコックと全く異なるけどね
********************
面白かったとこ(いや、ま、相当「強いてあげれば」って感じなんですけどね)
●誰の助けも借りず、ただ「母の愛」だけで事件解決。肝っ玉お母さんジュリアン・ムーア!!
国家機関すら恐れた敵をたった一人で撃退!!いまのとこアメリカでは彼女が一番強いということだ。
演技力には定評があるもののオスカー未受賞、お世辞にも「若い」とはいえなくなって、これから主役といえばこういう役しかふられないのだろうか・・・
●観客の期待を裏切らないゲイリー・シニーズ!!やっぱり、そういう奴だったか・・・。「身代金」や「スネークアイズ」で事件発生前から犯人と判る演技を披露してくれた彼ですが、今回もシナリオ的には「意外な展開」のはずだったのに、シニーズ先生が演じることで「当然の展開」となってしまいました。意外崩しゲイリー・シニーズ
●みんなで遊ぼう、「フォーガットンごっこ」
この映画見た後、人形やぬいぐるみで遊ぶ機会があったら、やってみよう。遊び方は簡単。いきなり遠くにぶん投げるだけ。
ストレス解消と、愚かな人類を支配し監視する「悪い何者か」の気分が味わえます。
********************
残念なとこ(いや、ま、ほぼ全編が「残念なとこ」なんだけどさ)
クライマックス。ぶっとんで終わり。
がっかりだなあ。あっさりしすぎだよ。
どうせならさ、悪玉がバヒューンと飛ばされたかと思ったら、まだ柱とかにしがみついてて
「ぬおぉぉぉ。まだだ!!!まだだぁぁ!!」とか言ってて、
そんでジュリアンが
「私の記憶から出て行け!!」とか決め台詞の一つも吐いて、キック喰らわして
で、悪玉が「うぎゃあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」と、飛ばされていけば良かったな。
どうせならそれくらいやって欲しかったな。
********************
よく判んないとこ(いや、ま、そもそもこの映画の存在自体が理解できないのだけどさ)
敵の作戦・・・。忘れさせよう、忘れさせよう、としている割に、めちゃめちゃ記憶に残りそうな体験ばっかさせて、あれじゃ嫌でも忘れないって
********************
そんなこんなで、ジュリアンは子供の記憶を14ヶ月たっても決して忘れなかったけど、僕の場合は一年もたたずにこの映画を見た記憶が跡形もなく消去されかねないのでございます。もしかして「Forgotten」とはそういう意味だったのか?
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音楽・ジェームズ・ホーナーについて
やあ、ジェームズ。久しぶりだね。
え?久しぶりはないだろって。「トロイ」とかやっただろって?
そりゃ「トロイ」は立派な仕事だったよ。アキレスのテーマむちゃくちゃかっこよかったもん。「パーフェクトストーム」も「スターリングラード」も「ウィンド・トーカーズ」も忘れてないよ。欠点は色々あったけどいい仕事だったさ。
僕が言いたいのはさ、こういう安い映画で仕事するのが久しぶりだねってことさ。
だって君は「タイタニック」以降、すっかり大物気どりで大作専門になっちゃったじゃないか?「ビューティフル・マインド」は安っぽいといえばそんな気もするけど、あれはマブダチ・ロン・ハワードの映画だしね。あのスコアは結構良かったしね。
で、なんだってこんな映画でB級復帰したんだい。音楽面で新しいチャレンジでもしたかったのかな・・・と思ったけど、曲調も編成(ピアノとソロバイオリンとシンセとパーカッション)も方法も「不法侵入」そっくりじゃないか。いや「不法侵入」のスコア好きだったよ。サントラ買ったもん。
そうは言っても、ただシンセの音重ねていくだけで緊迫感を演出するあたり、君の職人芸を感じたよ。
ラストシーンの音楽の美しさは君ならではだったよ。地味すぎる音楽ながら、音楽に救われた映画でもあったと思うよ。
でも全然冒険心がないじゃないか。こういう安っちいプログラムピクチャーで新しい手法の実験とかすりゃいいのにさ。
またキネ旬の「サントラハウス」で叩かれそうな音楽聞いていると、ファンとしてはつらいものがあるんだよね。
僕がサントラ好きになったのは50%は君のおかげだし、僕が映画好きになったのも5~10%は君のおかげなんだ。
幻滅させないでくれよ。
久々のB級復帰は少し嬉しい気持ちもあるんだ。けれどもう「タイタニック」の賞味期限は切れたんだよ。こんなゆるい作曲ばかりしてると、そのうちB級のオファーしかこなくなっちまうぜ。少し危機感を持ってよね。
じゃあね。
P.S. こないだテレビで「48時間」みたよ。あのころの君の音楽は熱くて、くどくて、ほんと最高だったよ。
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腹かかえて笑っています・・・
書き込みコメントも相当面白いです。
もうだめ・・・こんな、みんなの感想読んでるだけで笑っちゃう映画なんて(笑)
俺はどちらかというと肯定的なんですけど、ゲイリー・シニーズだけはミスキャストですよね。
いい人のわけないんだから。
絶叫マシーンに乗りたい人向け映画でした。
ネタにして喋ってると結構面白い映画かもと、思い始めています。
意外と忘れないかも、この映画・・・
この映画ダメでした?あたしは「14ヶ月経っても忘れない」という強さよりも、「生存を心のどこかで信じている」という強さがあったところが良かったかと。こういうSFドラマみたいな曖昧なジャンル規定の映画が好きなんですよねー。
でもまぁ、忘れそうな映画という意見は賛成です。印象薄かったものね。
てか、この宇宙人(?)、何のための実験???
"フォーガットンごっこ"笑いました(笑)
僕もこの作品には期待してただけに後半の展開が残念でした。
・・・・結構むなしいモノですね
次は、部屋中の壁紙をはがしてみようかと思ってます。
止めた方がいいでしょうか?
こっちゃん
なんと面白い感想。
私は書くことなくて困ってたくらいです。
<意外崩しゲイリー・シニーズ> そうですね(^-^;
<みんなで遊ぼう、「フォーガットンごっこ」> ほんとに簡単そう。
母親の強さが出てるから~みたいなね(^^;
ジェームズ・ホーナー、確かに最近は映画に溶け込んでしまったような味のないスコアばかりですよね・・・。僕は「フィールド・オブ・ドリーム」のスコアが好きです、今でもニュース映像のバックに良く使われていますよね。
リンクの件、OKです。こちらこそ感謝感激ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
爆笑しました(^^)
そうそうその突っ込み!みたいな。
ホントに無茶してる作品でしたよね。
無理がありすぎて・・・
「フォーガットンごっこ」おもいしろそう!(爆)
でもこの映画を見た人にしか分からないでしょうね
(^^;)