blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

サザンと谷選手

2008-08-12 23:29:10 | 日記
北京五輪の谷亮子選手は残念ながら銅メダルとなったが、試合後「主婦がしたい」と発言し、これが引退報道の引き金となった。
正式にはまだ進退は未定のようだが、5大会連続メダルを取った選手などそうはいない。
まだ10代の頃から世間の注目を浴び続け、長きに渡りモチベーションを絶やすことなく、大衆の無責任な期待にもこたえて結果を出してきた選手が、そう発言したところで責められるものではない。

今回は、勝ち上がりから試合運びがずいぶん慎重な印象を受けたので、もはや全盛期の力はなかったのかもしれない。
それも、出産・子育てのブランクを経てだから致し方ない。
力が落ちていて国内選考会で負けても、過去の圧倒的な実績があるので代表に選ばれてしまう。
そのことに対する苦悩もあったことはいくつかの報道で知った。

6日に出たサザンオールスターズの新曲を昨日買った。
デビューから30年を経て、歌詞に並ぶのは「感謝」の言葉である。
よくよく読んでいくと、私にはこれがやはり「最後」のシングルに思えてくる。

アルバム「kamakura」以後のサザンは、作品の発表サイクルも長くなり、けっこう社会的というか重いテーマを扱った曲も多くなった。
しかしながら、大多数の人間がサザンに抱くイメージといえば、「夏」や「湘南」や「学生バンドのような」といったもので変わらなかったのではないか。
曲でいえば、シンドバッドであり、エリーであり、チャコであり、といったところか。

来年からはサザンは無期限の休業に入る。
リーダーの桑田さんにしてみれば、「キラーストリート」でサザンとしての表現を出し切ったあとでまたサザンの看板を背負う気にはならなかったのだろうと思う。
「明るく楽しいサザンオールスターズ」をやることに疲れたのだとしたら、私を含めたファンはずいぶん身勝手な期待をしてきたのだと思い知る。

今年は「1つの時代の終わり」を多く目撃する年になりそうだ。
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