空豆はじめました

空豆を庭で作った。

作って、調べてみて、あらためて知った。
「空豆は鮮度が命」だという。
採ったらとっとと食うに越したことはないらしい。
ほう。
そんなら、作って採って食うのがベストじゃないか。
選んで良かった。

選んだ理由はもっと違うところだった。
買ったら高い。

ライムを植えたのも、さくらんぼを植えたのも、
葉物を作っているのも、
私にとって、買ったら高いと思うものだからだ。

他にも、
しゅっちゅう食べるものだから→葱
収穫してから日持ちするから→玉葱、にんにく
勝手に生えているから→芹、山椒、山芋、赤紫蘇
貰って植えたから→蕗、茗荷、紫蘇、ミント、ローズマリー

とまあ、おおよそはケチな理由だ。

以前は
必要な時はちょっとずつだから→生姜
というのをやっていたが、今はやめている。
生姜は乾して保存することにしたのだ。

好きだから→大根、スナップ豌豆
という単純な理由のものも有る。

買ったら高いと思うからって、
ライムやさくらんぼや葉物を植えられるのもたいへん幸せな環境だ。
その分、固定資産税を納めてるってことだわい。
などとブツブツ思う。

※

買うと高いと感じるので滅多に買わない物の一つが、空豆だ。
秋に蒔いたのが、春に至ってグイグイ伸びて花を付けて豆が育った。
ふくふくと鞘が膨らみ、期待も膨らむ。

茎の先の方や、若い鞘といった、やわらかい部分に
みっしりとアブラムシがたかっている。ひー
こんなに吸われて育つんかいな、と思っていたが、育った。

茹でた。
旨い。

鞘ごと焼いた。
なお旨い。
甘みが引き立つ。

いやー、贅沢。満足。