蛹はじめました

シンクの上に蛍光灯がある。
スイッチの紐が垂れている。
斜めに・・・

引力というものを無視しておるではないか？
と思って寄ると、蜘蛛が巣を張っている。
なるほどね、滅多に点けない灯りだから、そういうこともあろう。


窓べりには鉢植え。
と、芋虫保育園。

６匹のオオスカシバの幼虫ですが、
先日、４匹がいっせいに蛹化した。

オオスカシバは、土の中に潜って蛹になる。
浅く土に潜り、上には落ち葉を布団のように掛けて落ち着くことが多い。

だから、数回の脱皮を繰り返して、次はいよいよ蛹になるという時は、
クチナシの木から降りて、地面を求める。
（路上で芋虫が轢死するのはたいていこの時だ。）

３匹は、開けっぱなしの窓からうまく出て行ってくれたのか、
見当たらない。

遅れて蛹化に向かった一匹は、母がシンクの中に見付けた。
外へ出してやった。

これで無事に蛹になれて、他の虫に喰われたりしなければ、
来年の夏、美しい成虫が飛び立つ。