犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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清水ミチコと音声学 

2017年04月02日 | からだ
大文字のRを上下逆さにしたような音声記号を用いて表す。
音を作る調音点は口蓋垂、音の出し方としては摩擦音、ということ、
つまり、のどちんこを振るわして出す音。

フランス語の「r」は、日本語に無い音で、学ぶ者が苦心する点でもある。

のどちんこを振るわす音なんて、日本に暮らしていると
一番近い音は、道でおっさんがたんつば切っている音だろうか。
すみません、フランス語圏のみなさま全員に謝ります。
汚いたとえでごめんあそばせ。

もうひとつ、フランス語で特徴的なのは、鼻母音(びぼいん)だ。
「シャンソ~ん」とか
「アんファ~ん」とか
「アザブジュバ~ん」とか言うときの、「ん」という鼻音まで伴う母音である。

これも日本語には無い音だ。
鼻母音にも何種類かあり、私はこの聞き分けに苦心する。



そんな、フランス語学習者の苦心点をごちゃまぜにした秀逸な作品が
清水ミチコにある。
1987年のアルバム「幸せの骨頂」収録の「ウィ・セシボン」である。

おシャンソン風味のアンニュイな歌。
歌詞の最後は、C'est si bon。

「ボ~ん」と鼻母音になるのだが、
そこを清水は「ボほん」と、のどちんこを思い切り振るわす。
フランス語特有の発音をデタラメにし切った名作である。と思う。



昨日のブログは、毎月一日の法螺話です。
あしからず~

日下部鳴鶴が書譜は薛氏本(せつしぼん)を良しとしていた、というのは
本当のようです。

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