犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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熱傷の顛末

2018年01月31日 | からだ
老母84歳、パーキンソン病、要介護1。

年明けのデイサービスで、やけどの処置をしてもらった、と後で言う。
入浴介助をしてもらっているので、その時に見つかったのだろう。
「やかんのお湯がかかったんだけど、痛くも痒くもない」と言うので、
たいしたことない、と思っていた。

しかし2週間後、巡回介護が始まってからの様子を見に来たケアマネさんから私に、
皮膚科の往診を予約するように、との指令がくだった。
足の裏のウオノメの処置のために、2度ほど来ていただいたことのある地元の先生だ。

「私はやけどが専門なんです。」と、
いつもセカセカした感じなのが、普段よりさらにテンポアップしている様子だ。
「WHOのなんちゃらかんちゃら、診療ガイドラインのああぢゃらこうぢゃら、」
とにかく専門医なのはよくわかった。

「ここはね、洗っちゃっていいの。ジャバジャバってぬるま湯をかけて。
で、クリームをたっぷり付けて、リント布のこっちね、こうなってない方のこっちの面を当てて、
ガーゼをかぶせて、テープで貼る。
浸出液が出るけど、それでいいの。そうやって皮膚ができるの。
お風呂に入ってぬくもっていいからね。」

毎日ですね、はーい。

週一回訪問の看護師さんは、3週間自分が知らなかったことにショックを受けていた。
「須山さーん、なんで話してくれなかったんですかー。
かなしくって涙が出ちゃいます。」

服薬管理ばかりで訪問時間が過ぎてしまうことに、看護師さんは不満をおぼえている。
薬のセットはなるべく私がやっておこう。
看護師さんじゃなきゃできないことをやってもらわなきゃ、もったいない。

さて、ご家族の方が毎日ガーゼを換える、と言っても、
家の裏で噴水が吹き出したりすると、それどころではなくなって、忘れる。
そんなことで飛ばした日もあったが、一週間後の診察で、
「はい。治ってる。」
と先生のお墨付きをいただいた。

素人目には、まだ患部は赤く、痛そうでもある。
「赤いうちは皮膚も薄くて弱いから、こすったりしないように。
破れちゃったらまた同じようにしてガーゼしておけばいいから。」
とのこと。

「自分で治る力が有ったからね。
自分で治る力が無いと、何をどう処置しても治らないのよ。」

落着。

本人が「痛くも痒くもないから」と言うのは、
実にアテにならない。
ということがよく分かった。

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