犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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無間天袋

2021年12月15日 | 日々
昨日、ブログを更新するのを忘れた。
今年2回目。
毎日書くようになって10年近い中で、
通算5回目か6回目か。
なんだ今年は。



和室の天袋の片付けをしようとしていた。
押し入れの上の、天井までの部分の収納である。

押し入れも半間つまり90㎝の奥行が有る。
その上である。
高い位置だが、押し入れ同様に奥行90㎝有る。

おそろしい。
奥なんて、手が届かない。
けれど、物が有る。
一体、何が。



雛人形が有るのは分かっている。
祖母からのものなんだかなんだか、
私が子どもの頃には毎年出して飾っていたが、
その時すでに相当に時代が付いていた。

人形の顔にポコッと虫食いの穴が有ったりした。
道具はなぜだか何かが欠けていたりした。

木箱がいくつも在るのは、雛人形だ。

それは、西寄りの半分、一間分のことだ。
東寄りの一間には何が入っているのか。



開けてみると、段ボールと紙袋が詰まっている。
「〇子 手紙」と書いてあるものは良いが、
表書きが無いものは何が入っているのか。

しかたない、
引っ張り出して、開けてみる。



『世界大百科事典』の丈夫な段ボールには、
祖父の遺品である紙類が入っていた。
中には「陸軍なんちゃら」という表紙の印刷物も有る。
これはなにやら貴重な品っぽい。
ちゃんと見て、しかるべきところに寄贈するのが良いヤツではないだろうか。



紙袋は、母の受け取った手紙と、領収書の類の束であった。
その、昭和41年から44年の分である。

古い手紙は捨てようかと、ちょいとめくって見ると、
「ご結婚おめでとうございます」の文字が見えた。
そうか、つまり結婚してから私が生まれる年までの分なのだ。

何か、自分の存在にも繋がる物と思えて、
捨てるのはやめにした。

41年の分の中に、ずいぶん祖母からの手紙が有る。
伯母たちからの手紙より、桁違いに祖母からの手紙が多い。

この頃の手紙は、みなさんなめらかにくずして書いているので、
私はパッと見ただけではさっぱり読めない。
おかげで、「読んじゃって作業がはかどらない」という状態に
陥ることはなかった。

丈夫な箱に入れ替えて、天袋の奥にしまい直した。



領収書の束も面白い。
水道料金の領収書、ガス代、電気代、新聞代、電話料金、
牛乳代、酒屋への月々の支払など。

物価を見たらさぞかし面白いだろう。
今と大きく違うものと、
意外に変わらないものも有るようだ。

水道やガスの領収書は、ほんの3cmくらいの幅で幅15cm足らずの
紙の帯だ。
数字はタイプされている。
何か、持ち運びできるが文字はタイプできる器械を使っていたのだろうか。

私が調布市で水道メーター検針員を始めたのは平成の初め頃で、
ハンディターミナルで計算から印刷までできた。
しかしそれが導入されたのはほんの数年前だ、と聞いた。
当時いた先輩たちは、台帳を持って暗算して使用量を手書きしていた、と言う。

それに比べると、都内文京区の水道検針は、昭和41年には
すでに計算機とタイプを使っていたわけだ。



なんてなことを考えていると、一向に片付かないわけで。
けっこう面白いからちゃんとブログに書きたいな、なんてなことも
考えながら片付けるわけで。

そんなことをやっていたら、くたびれて
結局のところブログを書くのも忘れて一日が終わってしまった次第。



手紙の山も領収書の束も祖父の遺品も、また天袋の奥に詰め込んでしまったので、
次に着手するのはいつの日やら。
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