[あらすじ] センダン、ネムノキ、ハナミズキ、ハゼ、ヤナギ、
チャンチン、サンゴジュ、カキ、サルスベリ、ムクゲ、ニワトコ、
シロダモ、ビワ、アワブキ、サクラ、クワ、アカメガシワ、ツツジ、
サツキ、モモ、ツバキ、アオキ、アンズ、キンモクセイ
ニワトコはやたらに伸びる。
伸びるのが速い木は、木質がスカスカで軽く軟らかいため、
切るのも楽だ。
バサバサと枝を切り落とす。
どうせひと夏で元通りくらいに伸びやがる。
こんな夏場に切るのは間違っている。
切ってもどうせまたすぐに伸びるし、
払った枝に付いた葉の処置が面倒だ。
葉の無い時期に枝を落としたほうが後始末が楽だし、
葉が無い分、枝が軽いので、太い枝や長い枝やお隣に張り出している枝を切るにも楽だ。
サボっていたのでこんな時期に枝を切っている。
もう半年サボって、適切な時期に切りたいものだが、
お隣から言われるほど繁っているのだから放置もできない。
ニワトコの枝を払えば、ビワの木の日当たりが良くなって、
実も甘く多くなるかもしれない。
うまい枇杷がたんまり食べたい。という動機で庭仕事をする。
大きな枝をバサバサと切り落としていたら、南隣のおっちゃんが様子を見に来た。
「ムカシはキクラゲが採れたよね。
もっとこっちに木があって。」
そうですね、木がすっかり朽ちちゃって、ぽっきり折れた幹を、
父がここの地面に差したんですよ。
そんなんで生えるわけは無いと思ってたら、生えてきた。
ニワトコってのは強いんですね。
でも、ちょっと朽ちないとキクラゲは生えない。
だからバッサリ切るけど、節から切り口までの長さを残して切る。
そうすると切り口から木が傷んで朽ちてくる。
傷めば、キクラゲが生えてくる。
ご馳走が増える。
「おじさんちはキクラゲはこんなおっきな袋で買うんだ。
○○ってのが一番うまいんだ。」
へー。
「こっちの木が街灯に掛かってるんだ。
うちのお兄ちゃんが切ってやろうか、って。
一応ひとんちの庭の木だから断らなきゃ切れない、って言ってさ。」
あっ、すみません、切ります。
その後、ニワトコを切り終えて道端でひと休みしていると
今度はおばちゃんが来て、
「こっちの木ね、お兄ちゃんが切っていいかって聞いといてくれって。」
あーすみません、お願いします。
くたびれていたので、頼む気になった。
本当はそっちの木を先に切るつもりでハシゴも出したのに、
軟らかく切りやすいニワトコから始めたものの、くたびれてしまったのだ。
街灯の光は、同じ高さの2階の私の部屋に強く差し込む。
それが、このシロダモが伸びてきたおかげで、まぶしくなくなった。
お兄ちゃんがバッサリ切ってしまわないと良いが。
「ウチの側や、高さを止めるのは私やりますんで。」
翌日見ると、ちょうど都合良く、街灯にかかる部分だけ切ってくれてあった。
ありがたや。
これで道を通る人にも暗くて迷惑ということにならないだろう。
チャンチン、サンゴジュ、カキ、サルスベリ、ムクゲ、ニワトコ、
シロダモ、ビワ、アワブキ、サクラ、クワ、アカメガシワ、ツツジ、
サツキ、モモ、ツバキ、アオキ、アンズ、キンモクセイ
ニワトコはやたらに伸びる。
伸びるのが速い木は、木質がスカスカで軽く軟らかいため、
切るのも楽だ。
バサバサと枝を切り落とす。
どうせひと夏で元通りくらいに伸びやがる。
こんな夏場に切るのは間違っている。
切ってもどうせまたすぐに伸びるし、
払った枝に付いた葉の処置が面倒だ。
葉の無い時期に枝を落としたほうが後始末が楽だし、
葉が無い分、枝が軽いので、太い枝や長い枝やお隣に張り出している枝を切るにも楽だ。
サボっていたのでこんな時期に枝を切っている。
もう半年サボって、適切な時期に切りたいものだが、
お隣から言われるほど繁っているのだから放置もできない。
ニワトコの枝を払えば、ビワの木の日当たりが良くなって、
実も甘く多くなるかもしれない。
うまい枇杷がたんまり食べたい。という動機で庭仕事をする。
大きな枝をバサバサと切り落としていたら、南隣のおっちゃんが様子を見に来た。
「ムカシはキクラゲが採れたよね。
もっとこっちに木があって。」
そうですね、木がすっかり朽ちちゃって、ぽっきり折れた幹を、
父がここの地面に差したんですよ。
そんなんで生えるわけは無いと思ってたら、生えてきた。
ニワトコってのは強いんですね。
でも、ちょっと朽ちないとキクラゲは生えない。
だからバッサリ切るけど、節から切り口までの長さを残して切る。
そうすると切り口から木が傷んで朽ちてくる。
傷めば、キクラゲが生えてくる。
ご馳走が増える。
「おじさんちはキクラゲはこんなおっきな袋で買うんだ。
○○ってのが一番うまいんだ。」
へー。
「こっちの木が街灯に掛かってるんだ。
うちのお兄ちゃんが切ってやろうか、って。
一応ひとんちの庭の木だから断らなきゃ切れない、って言ってさ。」
あっ、すみません、切ります。
その後、ニワトコを切り終えて道端でひと休みしていると
今度はおばちゃんが来て、
「こっちの木ね、お兄ちゃんが切っていいかって聞いといてくれって。」
あーすみません、お願いします。
くたびれていたので、頼む気になった。
本当はそっちの木を先に切るつもりでハシゴも出したのに、
軟らかく切りやすいニワトコから始めたものの、くたびれてしまったのだ。
街灯の光は、同じ高さの2階の私の部屋に強く差し込む。
それが、このシロダモが伸びてきたおかげで、まぶしくなくなった。
お兄ちゃんがバッサリ切ってしまわないと良いが。
「ウチの側や、高さを止めるのは私やりますんで。」
翌日見ると、ちょうど都合良く、街灯にかかる部分だけ切ってくれてあった。
ありがたや。
これで道を通る人にも暗くて迷惑ということにならないだろう。
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