犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

街路灯

2016年07月16日 | 日々
[あらすじ] センダン、ネムノキ、ハナミズキ、ハゼ、ヤナギ、
チャンチン、サンゴジュ、カキ、サルスベリ、ムクゲ、ニワトコ、
シロダモ、ビワ、アワブキ、サクラ、クワ、アカメガシワ、ツツジ、
サツキ、モモ、ツバキ、アオキ、アンズ、キンモクセイ


ニワトコはやたらに伸びる。
伸びるのが速い木は、木質がスカスカで軽く軟らかいため、
切るのも楽だ。
バサバサと枝を切り落とす。
どうせひと夏で元通りくらいに伸びやがる。

こんな夏場に切るのは間違っている。
切ってもどうせまたすぐに伸びるし、
払った枝に付いた葉の処置が面倒だ。
葉の無い時期に枝を落としたほうが後始末が楽だし、
葉が無い分、枝が軽いので、太い枝や長い枝やお隣に張り出している枝を切るにも楽だ。

サボっていたのでこんな時期に枝を切っている。
もう半年サボって、適切な時期に切りたいものだが、
お隣から言われるほど繁っているのだから放置もできない。

ニワトコの枝を払えば、ビワの木の日当たりが良くなって、
実も甘く多くなるかもしれない。
うまい枇杷がたんまり食べたい。という動機で庭仕事をする。

大きな枝をバサバサと切り落としていたら、南隣のおっちゃんが様子を見に来た。
「ムカシはキクラゲが採れたよね。
もっとこっちに木があって。」
そうですね、木がすっかり朽ちちゃって、ぽっきり折れた幹を、
父がここの地面に差したんですよ。
そんなんで生えるわけは無いと思ってたら、生えてきた。
ニワトコってのは強いんですね。

でも、ちょっと朽ちないとキクラゲは生えない。
だからバッサリ切るけど、節から切り口までの長さを残して切る。
そうすると切り口から木が傷んで朽ちてくる。
傷めば、キクラゲが生えてくる。
ご馳走が増える。

「おじさんちはキクラゲはこんなおっきな袋で買うんだ。
○○ってのが一番うまいんだ。」
へー。

「こっちの木が街灯に掛かってるんだ。
うちのお兄ちゃんが切ってやろうか、って。
一応ひとんちの庭の木だから断らなきゃ切れない、って言ってさ。」
あっ、すみません、切ります。

その後、ニワトコを切り終えて道端でひと休みしていると
今度はおばちゃんが来て、
「こっちの木ね、お兄ちゃんが切っていいかって聞いといてくれって。」
あーすみません、お願いします。

くたびれていたので、頼む気になった。
本当はそっちの木を先に切るつもりでハシゴも出したのに、
軟らかく切りやすいニワトコから始めたものの、くたびれてしまったのだ。

街灯の光は、同じ高さの2階の私の部屋に強く差し込む。
それが、このシロダモが伸びてきたおかげで、まぶしくなくなった。
お兄ちゃんがバッサリ切ってしまわないと良いが。
「ウチの側や、高さを止めるのは私やりますんで。」

翌日見ると、ちょうど都合良く、街灯にかかる部分だけ切ってくれてあった。
ありがたや。
これで道を通る人にも暗くて迷惑ということにならないだろう。

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