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四月から東大生

2017年04月03日 | 梵語入門
四月から東大生になった。

という法螺を吹こうかな、と思っていた。
本郷の、赤門の前で自撮りとかしちゃってさ。

やめた。
雨だし。
東大生なりたくないし。
ガラケーからSNSに投稿できなくなってるし。

それに、4月1日から通う東大仏教青年会は
本郷のキャンパスの中ではない、ということが分かった。
案内図の中に、「当会は東大キャンパスの中にはありません。」なんて書いてある。
東大仏教青年会だ、東大だ、とキャンパスに行って迷うおっちょこちょいが
私のほかにもうようよいるのだろう。

そう、東大には通わないが、東大仏教青年会には通うことになった。
サンスクリットの初級講座を開催しているのだ。
しかも、安い。
年に20回で二万円。

サンスクリットをどこかで教わろうと思って探してみると、
なかなか無い。ようで、ちらほら有る。

教養講座だとか、生涯学習だとか、市民講座だとか、
大学の公開講座だとか、そういうところには、見つからない。

有るのは、インド古代の詩を朗詠する、「チャンティング」というもののセミナーのようなもので、
たいがいはヨガの団体が主催しているものだ。

民間だし、ヨガをやるような客層が相手だし、ということで、
ちょいと私にとっては授業料が高い。

そんな中、東大もと暗しである。探せば有るもんだ。
とは言え、入会金がかかる。とは言え、7000円。
通年の講座でこれなら、安いものだ。
電話してみると、対応も丁寧だ。
すぐに入会申込書と振替用紙が送られてきたが、
まずは一度ご見学をおすすめします、なんて書いてある。
もう一度電話してみると、受講料も入会金も見学してからでいい、と言う。

じゃあ封書で案内を送って来なくても、見学に来いって言うだけで良かったんじゃないかね。
受講料は安いが、何かで潤っているのだろうか、仏教青年会。

行ってみると、20人くらいの人が集まっていた。
男女は半々くらいで、一番若いのはきっと私か、もう一人の女性か。
みなさん、その年齢から新しい語学をやろうってのは、
かなりの向学心とお見受けする。

この講座を担当して9年目になりますが、今年が一番多いです。
例年、初回は15人くらいですね。

と、先生が言う。
「年度末には何人くらいになっていますか」
と質問したかったが、居並ぶ人生の先輩方のやる気を挫きそうなので、
遠慮した。

私自身は、10月から独習していたので、最初の数回はかなり余裕をもって参加できそうだ。
つまづいた時に質問できる相手と、ともに学ぶ同志が欲しいと思って受講を決めた。
どんなお友達ができるだろう。

ただし、入会の条件があった。
仏門に帰依すること、であった。
安いにはやっぱりワケがある。

なので、出家した。
深大寺で得度を受けた。
剃髪した。

という法螺を吹こうかと思ったけど、それもやめた。
まずは坊主頭にしてからだ。




4月5日追記

上の書き方だと、入会の条件として仏教徒になること、があるように読み取れますが、
そこから法螺です。
仏教徒でなくても、東大仏教青年会の講座は受けられます。

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2 コメント

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Unknown (北極熊)
2017-04-03 18:31:58
東大(本郷)でサンスクリット語を学べるのは、僕の時代は、文学部インド哲学科だった。 和訳辞典がなくて、英語経由とか、ラテン語ー英語経由とかで、理解するしかなかったみたい。 ちなみに、30年近く前です。 僕は、もっと楽なとこでしたが。 
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隔世 (す~さん)
2017-04-05 05:08:20
今は入門テキストに語彙集が付いているものがいくつか出ていたり。
恵まれています。
返信する

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