ある書類で、性別欄に丸を付ける必要が有った。
またか。
なぜこの書類に性別が必要なのか。分からない。
※
私は女性で生まれて育ったが、
子どもの頃から性別に違和感が有った。
ではいわゆるトランスジェンダーか、と言うと、
そうでもない。
確かに子どもの頃は、
「明日の朝、目が覚めたら男になっているかもしれない。」
という夢想のような期待をすることも有った。
私が二十代の中頃に、日本で初めて公式の、
’性転換手術’が行われた。
ニュースを聞いて、子どもの頃は夢想でしかなかったことが
実現する時代になってきたのだ、と思ったものだ。
恋愛の対象は女性であった。
現状、現実の身体は女性であるから、
女性として女性と恋愛するので、レズビアンという扱いになった。
それにもずっと違和感が有った。
ボーイッシュとかおなべとかいうジャンルが有ったが、
そこにも私は同類がいるという気はあまりしなかった。
ホルモン注射をするとか、性同一性障害の診断を受けるとか、
性別適合手術を受けるとか、そういう気持ちにはならない。
子どもの頃は夢想していたのに、そうならなかったのは、
生きてくる中で日本の男性社会を見て、
あの中には絶対に入りたくない、と思ったことが要因として有る。
10年あまり前からだろうか、日本において、
X(エックス)ジェンダーという言葉が生まれてきた。
まあどっちでもないんだよー、という部類である。
今は、自分もXジェンダーだ、と言うことにしている。
社会のありようが変化したら、
また私自身の思いも変化してくることも有るだろう。
※
ある書類で、性別欄に丸を付ける必要が有った。
その書類で性別を問われる理由が理解できなかった。
[男・女]という欄を見て、
不快だった。
これから医療にかかろうというなら、
ちょっと抵抗は有っても身体の性別は女ですと認めざるを得ない。
丸を付ける。
商品などを購入する際ならば、
マーケティングとしてデータ収集したいのだろう、と理解できる。
渋々、丸を付ける。
しかし例えば、
どこぞの自治体の、例えば古民家の展示かなんかを見に行って、
[市内・市外][人数][性別]
なんて欄が並んでいると、
なんの必要が有るのか、疑問でしかない。
誰が丸なんか付けてやるもんか。
トランスジェンダーやXジェンダーの人で、
[男・女]の真ん中の[・]に丸を付けるよ、
と言う人がいる。
あるある。
私もやったことが有る。
インターネット上のアンケートで、
※入力必須項目※となっていて[男・女]だと
もう逃げようが無い。
※
たまに入力は必須ではなく、任意となっている場合も有る。
喜んですっ飛ばさしていただく。
さらに最近では、[男・女・その他]という選択肢が有ったりする。
喜んで[その他]に丸をする。
[その他]に丸を付ける人は、
何かしらの理由が有るはずだ。
自分の性別を答えたくない、あるいは自分の性別が男女の選択肢ではおさまらない、
あるいは性別を問われること自体を好ましく思わない、
などなど。
この際、[その他]と答えたい人がどれだけいるか、
それもマーケティングではないか、とも思う。
※
当社の商品をどのような方にご利用いただいているのかを知り、
より良いサービスを作るために、お客様についていくつかご質問させていただきます。
おさしつかえない範囲でかまいませんので、アンケートにご協力いただけたら幸いです。
くらいのこと言ってくれたら
性別欄が必須でも我慢したろうか。
ふん。
※
[男・女]
という選択肢を見ると、
私は、
この世界に自分の居場所は無いのだ、
という気持ちがわく。
たとえば日本の婚姻の制度の中に、
私は存在しない。
国の法律が、私の存在を認めていない。
そういう国に、私は生きている。生存している。存在している。
生活している。
生活の中で、しかし、不当な扱いを受けていると感じることが
ぽつぽつと有る。
その度に、居場所の無さの気持ちが欝々と再燃する。
そんな感じ。
またか。
なぜこの書類に性別が必要なのか。分からない。
※
私は女性で生まれて育ったが、
子どもの頃から性別に違和感が有った。
ではいわゆるトランスジェンダーか、と言うと、
そうでもない。
確かに子どもの頃は、
「明日の朝、目が覚めたら男になっているかもしれない。」
という夢想のような期待をすることも有った。
私が二十代の中頃に、日本で初めて公式の、
’性転換手術’が行われた。
ニュースを聞いて、子どもの頃は夢想でしかなかったことが
実現する時代になってきたのだ、と思ったものだ。
恋愛の対象は女性であった。
現状、現実の身体は女性であるから、
女性として女性と恋愛するので、レズビアンという扱いになった。
それにもずっと違和感が有った。
ボーイッシュとかおなべとかいうジャンルが有ったが、
そこにも私は同類がいるという気はあまりしなかった。
ホルモン注射をするとか、性同一性障害の診断を受けるとか、
性別適合手術を受けるとか、そういう気持ちにはならない。
子どもの頃は夢想していたのに、そうならなかったのは、
生きてくる中で日本の男性社会を見て、
あの中には絶対に入りたくない、と思ったことが要因として有る。
10年あまり前からだろうか、日本において、
X(エックス)ジェンダーという言葉が生まれてきた。
まあどっちでもないんだよー、という部類である。
今は、自分もXジェンダーだ、と言うことにしている。
社会のありようが変化したら、
また私自身の思いも変化してくることも有るだろう。
※
ある書類で、性別欄に丸を付ける必要が有った。
その書類で性別を問われる理由が理解できなかった。
[男・女]という欄を見て、
不快だった。
これから医療にかかろうというなら、
ちょっと抵抗は有っても身体の性別は女ですと認めざるを得ない。
丸を付ける。
商品などを購入する際ならば、
マーケティングとしてデータ収集したいのだろう、と理解できる。
渋々、丸を付ける。
しかし例えば、
どこぞの自治体の、例えば古民家の展示かなんかを見に行って、
[市内・市外][人数][性別]
なんて欄が並んでいると、
なんの必要が有るのか、疑問でしかない。
誰が丸なんか付けてやるもんか。
トランスジェンダーやXジェンダーの人で、
[男・女]の真ん中の[・]に丸を付けるよ、
と言う人がいる。
あるある。
私もやったことが有る。
インターネット上のアンケートで、
※入力必須項目※となっていて[男・女]だと
もう逃げようが無い。
※
たまに入力は必須ではなく、任意となっている場合も有る。
喜んですっ飛ばさしていただく。
さらに最近では、[男・女・その他]という選択肢が有ったりする。
喜んで[その他]に丸をする。
[その他]に丸を付ける人は、
何かしらの理由が有るはずだ。
自分の性別を答えたくない、あるいは自分の性別が男女の選択肢ではおさまらない、
あるいは性別を問われること自体を好ましく思わない、
などなど。
この際、[その他]と答えたい人がどれだけいるか、
それもマーケティングではないか、とも思う。
※
当社の商品をどのような方にご利用いただいているのかを知り、
より良いサービスを作るために、お客様についていくつかご質問させていただきます。
おさしつかえない範囲でかまいませんので、アンケートにご協力いただけたら幸いです。
くらいのこと言ってくれたら
性別欄が必須でも我慢したろうか。
ふん。
※
[男・女]
という選択肢を見ると、
私は、
この世界に自分の居場所は無いのだ、
という気持ちがわく。
たとえば日本の婚姻の制度の中に、
私は存在しない。
国の法律が、私の存在を認めていない。
そういう国に、私は生きている。生存している。存在している。
生活している。
生活の中で、しかし、不当な扱いを受けていると感じることが
ぽつぽつと有る。
その度に、居場所の無さの気持ちが欝々と再燃する。
そんな感じ。
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