犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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薬効

2017年12月01日 | 毎月馬鹿
[あらすじ] 老母84歳が週に一度デイサービスで留守の間に、
亡父の書斎を片付けてしまおう。としたら、
七十代で購入した性ホルモン塗布剤が出てきた。


母は、遺品をなかなか処分したがらない。
夫婦関係のよろしくなかったところなど、
夫が死んだらばんばん物を捨ててスッキリ、という話をよく聞く。
その反対だ。

本なんか、読む人がいないのに置いておくのは惜しいと思う。
望まれるところへ行けば役に立つこともあろうに。

いや、母が遺品の整理をしたがらなかったのは、もしや、
片付けなどしていると、こういうシロモノが出てくるのを
わかっていたからではなかろうか。
しかし、わかってたら別にいいか。いや、わかっていてもイヤだったらイヤか。



老母84歳、薬が多い。
のみぐすりだけでも●種類。
それに、目薬が1、2種類、
それから、足の裏の角質を軟らかくする塗り薬が1種類。
よく毎日きちんと使うものだ。

私だったらサボってしまいそうだ。
毎日きちんと続ける、というのはどうも苦手だ。
認知症の進行を食い止めるための薬をのんでいたはずの、独居の義父が
ひさしぶりに会ったらぐっと進行しているので驚いて確かめたら
薬をのまなくなってしまっていた、という話を聞いたことがある。
私はこちらのタイプだろう。

パーキンソン病の薬は、のみ忘れると明らかに体の動きや脳みその回転が悪くなる。
数時間おきにのむ必要がある。
忘れようにも、のまなかった時の症状がしんどいので、ちゃんとのむのだろう。

目薬も効果がわかりやすい。

しかし、足の裏の塗り薬は週単位で効果を見るものだから、ちょっとわかりにくい。
それで、塗り忘れることもあるようだ。
すると、なおさら効果が出にくい。
そうなってくると不熱心になり、たまに薬のチューブをどこかに置き忘れてわからなくなったりする。



毎日、足の裏の角質部分6ヶ所に塗っていれば、
薬はわりにすぐに消費される。
しかし、忘れがちなので、なかなか減らない。

前に処方してもらってから何週間も経つけれど、まだあるのかなー
と思っていたら、母が言う
「ウオノメのお薬なくなった。」

はいはい、じゃあ皮膚科に行ってまた処方してもらって来るね。
と返事しながら卓上を見たら、ぺちゃんこのチューブが有る。
なるほど使い切ったのだな。
捨てようと思い、手に取った。

赤い文字は「ヒメロス」だった。

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