[あらすじ] 友人の部屋にカメムシが大発生。天井がまるでプラネタリウム★
一昨年の夏を思い出す。
万願寺唐辛子と何かを庭で作ったのだが、カメムシがやたらと付いた。
我が庭はどうもカメムシが多いが、作物のできるものはことに他の植物よりも
好むようだ。
みっしりと並んで、汁を吸う。
実を食うわけではないのだが、爆発的に増えるので、
汁を吸われ過ぎて枯死する場合もあるらしい。
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昆虫はわき腹から呼吸をする。
気孔周辺には脂があって水をはじくので、溺れない。
だから、洗剤を溶いた水に入れて溺れさせる。
洗剤の中に投げ込まれたカメムシは、苦しさのせいか、例のニオイを放つ。
それが何十匹とまとまるので、缶からは異様なニオイが立ち上る。
なんとも言えない、果物のような、甘みもある青臭いニオイだ。
※※※
カメネタリウムシの友人からもらった梅酒の蓋が開かないので、
酒を飲むことにする。
先日、また別の友人の父君が酒をくださった。
角右衛門、直汲み、純米、しぼりたて、生酒。
新酒なんか、と期待しなかった私は大馬鹿垂れ。
ぴちぴちと舌の上でかすかにはぜる按配がなんとも言えない。
香り良く、爽やかでありつつ、口中にうまみが残る。
ちぇっ、うめえや。
格別だ。
これはお礼をしたい。
ちょっと良さげな酒を売っている酒屋へ行き、酒を選ぶ。
日頃は冷蔵庫の中に納まっている酒など、見ることはあまりない。
知らない酒を贈りたくない。
やっぱり自分で味見してからじゃないとね、
なんて言い訳して、まず自分のために買う。
亀齢、特別純米原酒。
精米歩合60%、日本酒度4度、酸度1度8分。
なるほど、あまみもあるが、きりっと輪郭もはっきりしていて、
後味も適度。第一印象の香りも良し。
香り。
そう、
吟醸香。
飲めるようになった吟醸酒。
嗅げるようになった吟醸香。
果物のような、でもちょっと青臭い香り。
だから、メロンにたとえられる香り。
※
私は果物の中では、メロンはちょっと苦手なのだ。
だから吟醸香も苦手だったのかな。
果物も酒も安上がりな私。
この香り、
・・・
何かに似ている。
よーく似ている。
そっくりと言える。
そうだ。
イヤってほど退治した、
ホオズキカメムシの断末魔のニオイ。
あれだ・・・
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