提唱したい。
未然形を名詞的に使おうではないか。
※
動詞の連用形の名詞的用法は、日本語の中で大きな役割を果たしている。
連用形という名称の理由は、その後に用言が連なることにある。
ただし、使い方はそれだけではない。
動詞の活用を教わる時、「~ます」と付けて憶えるアレが連用形だ。
切ります。
救います。
儲けます。
「~ます」を付けない、連用形で止まった形が名詞として使える。
切りが良い。
救いが有る。
儲けが大きい。
等々。
他にも、
包み、好み、賭け、狩、浮き、訳(わけ)、煽り、続き、噺、下げ、
掴み、繋ぎ、呆け、突っ込み、絡み、落ち、
等々。
「お」を付けるものも多い。
お清め、お祓い、おかわり、お遣い、お巡りさん、お便り、
等々。
すっかり名詞として定着して、元の動詞を意識せずに使っている言葉も多い。
おさげ、はたき、おおぎ、はさみ、たれ、恋、
等々。
こういったパターンを色々と見つけてみると面白いかもしれない。
※
連用形の名詞的用法の意味は、
「〇〇すること」や「〇〇するもの」である。
私はここで提唱したい。
未然形も名詞的に使おうではないか。
「××しないこと」や「××しないもの」、なんなら「××できないこと」といった意味になるわけだ。
例えば、
切りが無いのは「切ら」。
救いが無いのは「救わ」。
「ノリが悪いなあ」と言うところは、「ノラ~」と言えば済む。
内税なら「税込み」だが、外税なら「税込ま」といった具合だ。
諦めちまうのは「粘ら」。
さばく前の魚は「一枚おろさ」。
どうだ。
※
どうかと言うと、
これは、無理が有るのだ。
分かっておる。
なぜかと言うと、
五段活用やサ行/カ行変格活用の動詞なら、未然形と連用形が違うので、
上記の提案も使える。
しかし、下一段活用や上一段活用の動詞だと、未然形と連用形の形が同じだから、
「〇〇する」も「××しない」も同じ形になってしまう。
これでは使い物にならない。
憶えない。
憶えます。
「憶えること」も「憶えないこと」も「憶え」になってしまう。
儲けない。
儲けます。
着ない。
着ます。
どうも、切れの悪い案ですみませんでした。
未然形を名詞的に使おうではないか。
※
動詞の連用形の名詞的用法は、日本語の中で大きな役割を果たしている。
連用形という名称の理由は、その後に用言が連なることにある。
ただし、使い方はそれだけではない。
動詞の活用を教わる時、「~ます」と付けて憶えるアレが連用形だ。
切ります。
救います。
儲けます。
「~ます」を付けない、連用形で止まった形が名詞として使える。
切りが良い。
救いが有る。
儲けが大きい。
等々。
他にも、
包み、好み、賭け、狩、浮き、訳(わけ)、煽り、続き、噺、下げ、
掴み、繋ぎ、呆け、突っ込み、絡み、落ち、
等々。
「お」を付けるものも多い。
お清め、お祓い、おかわり、お遣い、お巡りさん、お便り、
等々。
すっかり名詞として定着して、元の動詞を意識せずに使っている言葉も多い。
おさげ、はたき、おおぎ、はさみ、たれ、恋、
等々。
こういったパターンを色々と見つけてみると面白いかもしれない。
※
連用形の名詞的用法の意味は、
「〇〇すること」や「〇〇するもの」である。
私はここで提唱したい。
未然形も名詞的に使おうではないか。
「××しないこと」や「××しないもの」、なんなら「××できないこと」といった意味になるわけだ。
例えば、
切りが無いのは「切ら」。
救いが無いのは「救わ」。
「ノリが悪いなあ」と言うところは、「ノラ~」と言えば済む。
内税なら「税込み」だが、外税なら「税込ま」といった具合だ。
諦めちまうのは「粘ら」。
さばく前の魚は「一枚おろさ」。
どうだ。
※
どうかと言うと、
これは、無理が有るのだ。
分かっておる。
なぜかと言うと、
五段活用やサ行/カ行変格活用の動詞なら、未然形と連用形が違うので、
上記の提案も使える。
しかし、下一段活用や上一段活用の動詞だと、未然形と連用形の形が同じだから、
「〇〇する」も「××しない」も同じ形になってしまう。
これでは使い物にならない。
憶えない。
憶えます。
「憶えること」も「憶えないこと」も「憶え」になってしまう。
儲けない。
儲けます。
着ない。
着ます。
どうも、切れの悪い案ですみませんでした。
エッセイ読んで久しぶりに笑いましたよ!!
広めて!