大きく分厚い御影石にバールを差し込み、
体重をかけてグイッと持ち上げる。
なんとなく、自分の墓石を開いているような気分になる。
どうやったら自分が入った後にうまいこと石の蓋が閉まる仕組みが作れるだろう。
そんなことを考えるヤツは長生きするよ。って言われそうだ。
※
[あらすじ] 3月に知人の伝手で、農家さんから薪を山のように貰えた。
それまでの薪棚は2年ほど放置したせいで崩壊しかけていた。
新たに薪小屋を作らなければ。
そのためにはまず、
古い棚に残っている薪を移動させて
古い棚を分解して
そこに生えている夾竹桃を伐って根こそぎ抜いて
と、ここまでやったら家の外壁がよく見えた。
そこで一旦、
玄関周りの木部を塗り直し、
一階の外壁を塗り直した。
そうするうちに、薪小屋の位置を変更したくなった。
玄関わきで繁りまくっていた金木犀を根元から伐った。
そんなことをするうちに梅雨が迫ってきた。
雨どいを修理して、
二階の古い塗装を剥がして塗り直した。
もう、梅雨入り前に薪小屋を新設するのは無理だ。
そこで今度は、
物置の上に在る屋根を波板一幅分拡張し、
家との隙間を塞いで、その下を薪置き場とした。
やっと、古い薪をそこへ運び、
更に、貰った薪をチェーンソーで短く切り分けては運んだ。
夏の間、その作業。
薪小屋も必要だが、
玄関先に置いている自転車と、特にバイクのために、
屋根が欲しい。
カバーを掛けているけれど、地面からの泥混じりの跳ね返りが
車体を傷めるのがいやだ。
玄関周りが片付いてきたら、また屋根をどこに作るか、
計画を変えたくなってきた。
※
バイクを濡らさないためには上の屋根だけでは心もとない。
横から吹き付ける雨も避けるためには、既存の大きな壁
つまり、塀や家を利用するのが良い。
そういう理由で、やっと、家沿いから塀に向けて屋根を作ることに
決めた。
今度こそ決めた。
そこは地面が剥き出しだ。
どうしよう。
これもさんざん考えたのだが、
コンクリ平板を敷き詰めることにした。
※
その場所につづいて、玄関へのアプローチに御影石が敷いてある。
60×90㎝あまりで、中央部の厚みは15cmくらいある立派なものだ。
コンクリ平板と御影石が接するとマッチしない。
それがイヤだが、そこは妥協する。
※
御影石が敷いてある周辺は、毎年の落ち葉が朽ちてできた土が積もって高くなっている。
石と土の高さは逆のほうがいい。
土を覆うようにコンクリ平板を敷くにしても、
御影石より低くなったほうが、いい。
ということは、10㎝ほど表土を削いだほうがいいのか。
いやしかし、その土をどこか他の場所へ運ぶのもたいへんだし、
そもそも移動先をどこにするか。
庭も土が増えて困っているというのに。
※
御影石のうち、道沿いの一枚が、傾いている。
わきに生えている桜の木の根が地中で太く成長し、押し上げているのだ。
おかげで、隣の石の部分が窪みのようになってしまっている。
そこに、雨の後に水が溜まる。
水だけなら良いが、周囲の土も流されてくる。
泥が溜まる。
雨後の掃除がいちいち厄介だ。
玄関に一番近いところの御影石が、中央で割れてしまっている。
割れ目のところがへこんで窪みができていしまっている。
そこに(以下同文
写真の手前がその石である。
こういった現状が気になっていた。
いっそ、
周辺の土を削いで低くするのではなく、
御影石を持ち上げれば良いか。
※
あーあ。身長3mくらいの巨人にならんかな。
そうしたらこんな御影石ももっと簡単に持ち上げられるのに。
いや家に入れなくなって困るな。
※
石を上げるのは、意外とできる。
石のわきにスコップを入れて、グイと体重をかけて、石を持ち上げる。
長年そこに在る石は、土とぴったりくっ付いているので、
最初はなかなか動かない。
しかし、一旦、土と離すことができたら、あとは思ったよりも動かしやすくなる。
梃子の原理で持ち上げてできた隙間に棒っ杭を挟んで支えておく。
そして、その隙間から石の下の奥へ土を詰め込む。
もう一度、梃子で少し石を持ち上げて棒っ杭を抜き取り、石を下ろす。
すると、石は以前よりも高い位置に落ち着く。
大きい重たい石ほど、そこにすんなりと落ち着く。
※
この作業を石のあっち側とこっち側からやってやれば、
石は水平に持ち上がる。
何も巨人になる必要は無い。
コツさえつかめば、一人でも作業できる。
つづく
体重をかけてグイッと持ち上げる。
なんとなく、自分の墓石を開いているような気分になる。
どうやったら自分が入った後にうまいこと石の蓋が閉まる仕組みが作れるだろう。
そんなことを考えるヤツは長生きするよ。って言われそうだ。
※
[あらすじ] 3月に知人の伝手で、農家さんから薪を山のように貰えた。
それまでの薪棚は2年ほど放置したせいで崩壊しかけていた。
新たに薪小屋を作らなければ。
そのためにはまず、
古い棚に残っている薪を移動させて
古い棚を分解して
そこに生えている夾竹桃を伐って根こそぎ抜いて
と、ここまでやったら家の外壁がよく見えた。
そこで一旦、
玄関周りの木部を塗り直し、
一階の外壁を塗り直した。
そうするうちに、薪小屋の位置を変更したくなった。
玄関わきで繁りまくっていた金木犀を根元から伐った。
そんなことをするうちに梅雨が迫ってきた。
雨どいを修理して、
二階の古い塗装を剥がして塗り直した。
もう、梅雨入り前に薪小屋を新設するのは無理だ。
そこで今度は、
物置の上に在る屋根を波板一幅分拡張し、
家との隙間を塞いで、その下を薪置き場とした。
やっと、古い薪をそこへ運び、
更に、貰った薪をチェーンソーで短く切り分けては運んだ。
夏の間、その作業。
薪小屋も必要だが、
玄関先に置いている自転車と、特にバイクのために、
屋根が欲しい。
カバーを掛けているけれど、地面からの泥混じりの跳ね返りが
車体を傷めるのがいやだ。
玄関周りが片付いてきたら、また屋根をどこに作るか、
計画を変えたくなってきた。
※
バイクを濡らさないためには上の屋根だけでは心もとない。
横から吹き付ける雨も避けるためには、既存の大きな壁
つまり、塀や家を利用するのが良い。
そういう理由で、やっと、家沿いから塀に向けて屋根を作ることに
決めた。
今度こそ決めた。
そこは地面が剥き出しだ。
どうしよう。
これもさんざん考えたのだが、
コンクリ平板を敷き詰めることにした。
※
その場所につづいて、玄関へのアプローチに御影石が敷いてある。
60×90㎝あまりで、中央部の厚みは15cmくらいある立派なものだ。
コンクリ平板と御影石が接するとマッチしない。
それがイヤだが、そこは妥協する。
※
御影石が敷いてある周辺は、毎年の落ち葉が朽ちてできた土が積もって高くなっている。
石と土の高さは逆のほうがいい。
土を覆うようにコンクリ平板を敷くにしても、
御影石より低くなったほうが、いい。
ということは、10㎝ほど表土を削いだほうがいいのか。
いやしかし、その土をどこか他の場所へ運ぶのもたいへんだし、
そもそも移動先をどこにするか。
庭も土が増えて困っているというのに。
※
御影石のうち、道沿いの一枚が、傾いている。
わきに生えている桜の木の根が地中で太く成長し、押し上げているのだ。
おかげで、隣の石の部分が窪みのようになってしまっている。
そこに、雨の後に水が溜まる。
水だけなら良いが、周囲の土も流されてくる。
泥が溜まる。
雨後の掃除がいちいち厄介だ。
玄関に一番近いところの御影石が、中央で割れてしまっている。
割れ目のところがへこんで窪みができていしまっている。
そこに(以下同文
写真の手前がその石である。
こういった現状が気になっていた。
いっそ、
周辺の土を削いで低くするのではなく、
御影石を持ち上げれば良いか。
※
あーあ。身長3mくらいの巨人にならんかな。
そうしたらこんな御影石ももっと簡単に持ち上げられるのに。
いや家に入れなくなって困るな。
※
石を上げるのは、意外とできる。
石のわきにスコップを入れて、グイと体重をかけて、石を持ち上げる。
長年そこに在る石は、土とぴったりくっ付いているので、
最初はなかなか動かない。
しかし、一旦、土と離すことができたら、あとは思ったよりも動かしやすくなる。
梃子の原理で持ち上げてできた隙間に棒っ杭を挟んで支えておく。
そして、その隙間から石の下の奥へ土を詰め込む。
もう一度、梃子で少し石を持ち上げて棒っ杭を抜き取り、石を下ろす。
すると、石は以前よりも高い位置に落ち着く。
大きい重たい石ほど、そこにすんなりと落ち着く。
※
この作業を石のあっち側とこっち側からやってやれば、
石は水平に持ち上がる。
何も巨人になる必要は無い。
コツさえつかめば、一人でも作業できる。
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます