[あらすじ] 町田市の奥地、小野路の竹倶楽部が主催する、
篠笛づくりワークショップに参加した。
篠笛職人さんが指導してくれる。贅沢。
急いだ私は、一本目を失敗してしまった。
さっきは大急ぎで材を選んだが、今度はもう余裕である。
しかし、選ぶと言ってもどう選んで良いか、ズブの素人に基準は無い。
一本引っ張り出して見ていると、
「あなたが吹くならもう少し太いほうがいい。」
と、先生が選んでくれた。
おっと。どうしてそう判断なさったのか、
質問しそこねてしまった。
※
電動工具で易々と穴を開け、電動工具で易々と穴を楕円形に広げ、
小刀でくりくりと断面を整えた。
こんなんでいいですか?と
木工先生に見せると、ずいぶん丁寧にやり直してくれた。
甘えちゃえワークショップ。
穴の断面はまっつぐでOKだそうで、
細かい調整をする時に、奥を広げるんだそうな。
どういう時にどうするとかいう深い話までは分け入らないでおく。
※
最後に、先生が反射板を入れてくれる。
吹き口側の穴に、径の合う別の竹を小さく輪切りにし、正絹を当てて押し込む。
細いほうの竹は、煤竹だという。
長く、茅葺屋根の骨として煙に燻されていた竹だ。
我が家は薪ストーブを使っている。
煙突に煤が溜まってくると、煙が洩れるので、
天井はずいぶん煤けている。
ウチの天井に竹を吊っておけば良いではないか。
「100年使われていた煤竹です。」
いかん。我が家はあと100年はもたない。
私ももたない。
これをムカシは蜜蝋で固めていたという。
今回はレジンを使う。
紫外線ライトで固める。
「歯医者さんで使う物です。」
ここも歯医者。
吹き口を少し調整してくださる。
「これは良い笛になる予感がする。」
なんてスゴイことを言っている。
ヤバい。いい楽器を持ったらちゃんと練習しないといけないじゃないか。
いや、いい楽器はきっと練習しやすい。
※
管の内面に人工漆を塗るのと、
管頭を何らかの物で塞ぐという工程は、
後で自分でやることにする。
※
竹林ツアーに参加する。
小野路「ヨリドコ」のすぐ裏が、竹林になっている。
町田市が買い上げた場所だったり、私有地だったり。
境目には杉が並んでいることが多いという。
放置された竹林は、地下茎が込み過ぎて、
大雨の際に全体がごっそり崩れてしまうことが有るという。
すぐ近くに、台風の際に崩れた崖が有った。
地震に強い竹林も、放置してしまうと台風の時に災害のもとになってしまうわけだ。
※
穴を開けただけの時に吹いてみたのより、
ずっと吹きやすくなっている。
篠笛職人先生の奥様は篠笛演奏先生である。
口の当て方の基本からあらためて教わる。
私はこの日のために少し練習して行ったので、
先生には’妙に勘のいい人’と映ってしまったようだ。
ちがうの。びびりだから予習したの。
出しやすい音から下がって行き、また上がって、
とやっていると、参加者の子どもたちが寄って来て、
「ドレミファソラシドーってやって」などと言う。
上のドは甲(かん)音だろうが、指は下と同じかな、
なんてやっていたら、
他の人を指導していた先生が気付いて来てくれた。
「甲音の出し方ですが。」
楽器でも、陶芸の轆轤でも、気功でも、
技術的なこと、身体的なこと、
というのは、「見よう見まね」で伝わる部分が大きい。
先生がやっている横でやると、できちゃう。
場で伝わるものが確実に存在する。
家に帰って一人で練習すると、「あれえん?」と思うほどうまくいかなくなったりする。
そういう経験がいくらも有るので、
先生のそばにいられるうちになるべく吸収しようと、吹いた。
※
「曲でもやってみますか?」と先生が言ってくださる頃には、
私は飛んで帰らないといけない時間になっていた。
一日中でもいて、吸い取れるだけ吸い取りたかったけれど。
※
車で1時間。
秋晴れの土曜日、道は少し車が多かったが、裏道も使って急いだ。
ZOOMでのサンスクリット講座の開始5分前に帰宅。
濃ゆい一日だこと。
篠笛づくりワークショップに参加した。
篠笛職人さんが指導してくれる。贅沢。
急いだ私は、一本目を失敗してしまった。
さっきは大急ぎで材を選んだが、今度はもう余裕である。
しかし、選ぶと言ってもどう選んで良いか、ズブの素人に基準は無い。
一本引っ張り出して見ていると、
「あなたが吹くならもう少し太いほうがいい。」
と、先生が選んでくれた。
おっと。どうしてそう判断なさったのか、
質問しそこねてしまった。
※
電動工具で易々と穴を開け、電動工具で易々と穴を楕円形に広げ、
小刀でくりくりと断面を整えた。
こんなんでいいですか?と
木工先生に見せると、ずいぶん丁寧にやり直してくれた。
甘えちゃえワークショップ。
穴の断面はまっつぐでOKだそうで、
細かい調整をする時に、奥を広げるんだそうな。
どういう時にどうするとかいう深い話までは分け入らないでおく。
※
最後に、先生が反射板を入れてくれる。
吹き口側の穴に、径の合う別の竹を小さく輪切りにし、正絹を当てて押し込む。
細いほうの竹は、煤竹だという。
長く、茅葺屋根の骨として煙に燻されていた竹だ。
我が家は薪ストーブを使っている。
煙突に煤が溜まってくると、煙が洩れるので、
天井はずいぶん煤けている。
ウチの天井に竹を吊っておけば良いではないか。
「100年使われていた煤竹です。」
いかん。我が家はあと100年はもたない。
私ももたない。
これをムカシは蜜蝋で固めていたという。
今回はレジンを使う。
紫外線ライトで固める。
「歯医者さんで使う物です。」
ここも歯医者。
吹き口を少し調整してくださる。
「これは良い笛になる予感がする。」
なんてスゴイことを言っている。
ヤバい。いい楽器を持ったらちゃんと練習しないといけないじゃないか。
いや、いい楽器はきっと練習しやすい。
※
管の内面に人工漆を塗るのと、
管頭を何らかの物で塞ぐという工程は、
後で自分でやることにする。
※
竹林ツアーに参加する。
小野路「ヨリドコ」のすぐ裏が、竹林になっている。
町田市が買い上げた場所だったり、私有地だったり。
境目には杉が並んでいることが多いという。
放置された竹林は、地下茎が込み過ぎて、
大雨の際に全体がごっそり崩れてしまうことが有るという。
すぐ近くに、台風の際に崩れた崖が有った。
地震に強い竹林も、放置してしまうと台風の時に災害のもとになってしまうわけだ。
※
穴を開けただけの時に吹いてみたのより、
ずっと吹きやすくなっている。
篠笛職人先生の奥様は篠笛演奏先生である。
口の当て方の基本からあらためて教わる。
私はこの日のために少し練習して行ったので、
先生には’妙に勘のいい人’と映ってしまったようだ。
ちがうの。びびりだから予習したの。
出しやすい音から下がって行き、また上がって、
とやっていると、参加者の子どもたちが寄って来て、
「ドレミファソラシドーってやって」などと言う。
上のドは甲(かん)音だろうが、指は下と同じかな、
なんてやっていたら、
他の人を指導していた先生が気付いて来てくれた。
「甲音の出し方ですが。」
楽器でも、陶芸の轆轤でも、気功でも、
技術的なこと、身体的なこと、
というのは、「見よう見まね」で伝わる部分が大きい。
先生がやっている横でやると、できちゃう。
場で伝わるものが確実に存在する。
家に帰って一人で練習すると、「あれえん?」と思うほどうまくいかなくなったりする。
そういう経験がいくらも有るので、
先生のそばにいられるうちになるべく吸収しようと、吹いた。
※
「曲でもやってみますか?」と先生が言ってくださる頃には、
私は飛んで帰らないといけない時間になっていた。
一日中でもいて、吸い取れるだけ吸い取りたかったけれど。
※
車で1時間。
秋晴れの土曜日、道は少し車が多かったが、裏道も使って急いだ。
ZOOMでのサンスクリット講座の開始5分前に帰宅。
濃ゆい一日だこと。
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