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サンスクリット入門

2016年10月20日 | 梵語入門
やりたいことは様々あったが、ドイツ語専攻で大学に進学した。
が、やりたいことの中心だったわけではなかったせいもあって、
学校に行かなくなってしまった。

それでも、外国語に興味が無いわけではないので、
その後、フランス語を独習した。
接続法とやらいうものが出てきて、文法の違いに驚いたものだ。

それから数年して、ロシア語に取り組んでみたものの、
名詞の格変化が30種だかなんだかあるところでイヤんなってしまった。
後に、ロシアで生活した経験のある人と知り合ったので質問してみたが、
やっぱりロシア人でも間違うものらしい。
まあ、日本人だってずいぶん文法の間違いをしているので、
ややこしい言語であれば当たり前のことだろう。

私はおしゃべりではない。
知らない人とどんどん話してみたい、外国へ行きたい、などとも思わない。
だから、会話はまるでできるようにならない。
受験英語の弊害と言えばぴったり当てはまるようだ。
でも受験英語のせいだとは思っていない。
おしゃべりではないだけのことだ。

そんな性質でも外国語を勉強してみたくなるのは、
歌のせいだ。
歌詞の意味がニュアンスのところまでちゃんと知りたい、
歌うなら発音をちゃんと知りたい、
というのが動機だ。

シャンソンのせいでフランス語、ロシアや旧ソ連あたりの民謡のせいでロシア語、
サンバのせいでポルトガル語、
漢詩を詩吟のようではなく古典的な発音でできたらと考えて、
でも現代の中国語から、というのはかなり早めにつまづいたり。
そんなことを繰り返してきた。

そんな中で、世界で広く使われている言語(スペイン語もかじった)で、
何かしらの真理につながるような言葉を学んでみたい、という気持ちがあった。

ほんじゃあエスペラントなんかどうだろう。
とも思ったが、あまりに使われていないようで、手が出なかった。

そして、敬遠していたサンスクリットに遂に辿り着いた。
あーあ、始めてしまった。

選んだテキストは、菅沼晃『新・サンスクリットの基礎』。
上下巻の2冊組である。
外国語の基礎の教本と言ったら、おおよその文法を解説して1冊にまとまる。
発音の説明があって、名詞や代名詞や数詞などから始まり、
それに形容詞がくっつき、
基礎動詞がいくつか登場して変化をおぼえ、
時制などの説明が後半を占める。

ところが、サンスクリットはそうはいかない。

まず、文字の説明。
デーヴァナーガリー文字を読み書きできるようにするのだが、
この教科書はなんと、その後一切の説明がアルファベット置き換えで書かれている。
なんなのじゃ。

それから発音の説明。
そして名詞形容詞代名詞数詞で、上巻は終わってしまう。
名詞の性は3つあり、数は単数・両数・複数の3種、
掛け合わせて格変化はやはり20を超える。

初心の私はまだそこまで行っていない。
文字の読み書きと発音だけで2ヶ月くらいかかりそうな予感がある。
しかし、そこが大きな目的でもあるので、仕方ないわ。

母音が13種ある。
アイウエオ育ちの日本人には理解を超える。
理解できんもんは、せんでいい。
そのままやってみる。

子音はもう、初心の私にはどこをどう数えたら良いのかも分からないが、
30種以上ある。
トホホ

日本人の、関東育ちの耳にどんなんが困難か、後日ねちねち述べ立てたい。

つづく

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2 コメント

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Unknown (かおる)
2016-10-25 19:51:42
私の大学時代の愛読書でした。
確か実家の物置にあるはず。
辞書もどでかいやつがあるはず。
卒論で「法華経」を原典で見ていた。
インドから中国へ、そして日本へと移る間に
都合良く原典が書き換えられていく。
原文はとても音がきれいでわかりやすい。

なので、ガンバってね!!!
返信する
灯台下暗し (す~さん)
2016-10-29 05:35:49
あーやっぱり身近に先輩がいた。

「とても音がきれいでわかりやすい」という感覚を
早く体験したいです。
返信する

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