エアコンにダクトを付ける

今日の地元の最高気温は36.5℃だったらしい。
平熱の話をしているのだろうか。

友人Mは濡らした手拭いを首に巻いてしのいでいると言う。
Tシャツもビチョビチョに濡れる。
ビチョビチョで扇風機にあたっている。

私はとっくに降参して、クーラーを使っている。
暑い日には自転車で走って汗をかいて風を受けて気持ちいい！
なんていう姿はどこかへ忘れ去ってしまったようだ。

６月からの猛暑にすっかりへこたれている。
頭がボーッとする。

※

毛の厚めの犬を飼っていることもある。
ハアハアハアハアと暑そうにしているのに、対策無しでもいられない。

犬は涼しい場所を見付けて、そこで寝る。
前に飼っていた犬は、夏は土間で寝ていた。
三和土は固いけれど冷たい。

私も板の床で寝て、涼を取る。
背中から板へ熱が抜けて気持ちいい。

ところが、今の飼い犬ウーゴくんは、床に寝ない。
保護犬だが貴族的なのだろうか、床に直接寝ることをしない。
クッションやマットの上に寝る。
そしてハアハア言っている。

せめて、と思って、ジェル入りのマットを買ってやったが、
はしっこをかじって、ジェルが洩れるようになってしまった。
困ったもんだ。犬だねえ。

※

８畳くらいの居間と８畳くらいのダイニングキッチンが繋がっている。
そこに３畳くらいの部屋もまたドア無しで繋がっている。
このスペースに、空調は無い。

エアコンを取り付けられるような、外に向かった壁の隙間が無いのだ。
台所の壁の上方には棚が作り付けられている。
居間の外は地獄のサンルームだし、残った壁は薪ストーブの煙突を通す場所だ。
３畳間は箪笥が並んで壁面が無い。

居間の隣に和室が有る。
そこにクーラーが有る。
我が家でただ一台、稼働しているクーラーが有る。

このクーラーをつけて、扇風機で冷気を今へと飛ばしていた。
昨年までは。

この連日の猛暑では、それでも間に合わない。
暑い。

※

容量70リットルの半透明ゴミ袋の底を切る。
そうやって何枚かを筒状にする。
重ね合わせて、セロテープで繋ぐ。
長い袋の筒ができる。

これを、エアコンの吹き出し口を覆うように貼り付ける。
和室の電気の笠に、筒の途中をクリップで固定する。
和室と居間の境の長押にハンガーを掛け、筒の端をクリップで付ける。

冷気ダクトのできやがり。

※

エアコンのスイッチを入れると、
吹き出し口から出た風で、ゴミ袋製の筒が
「モリモリモリ」と音をたてて膨らむ。
風が通っていくのが目に見えるようで、心強いじゃないの。

おもわくどおり、居間に冷気が届く。
今までよりずっと快適だ。

犬もハアハア言わなくなる。まあまあ。

扇風機を使って、ダイニングキッチンのほうへ冷気を送ることもできるようになった。
パソコンも前ほど加熱しなくなった。

※

週間天気予報を見ると、
来週になってやっと傘マークが並ぶ。

早く雨雲が見たい。