犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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おともだち

2018年05月14日 | 介護ウチのバヤイ
母85歳が介護老人保健施設から退所して二日目、
おともだちが訪ねて来た。

あれっ、明日だと思っていました!
Nちゃんから電話が有ったのは2週間ほど前だった。
熱海の老人マンションに住んでいて、年に2回、甥御さんの運転する車で東京に来る。
以前住んでいた辺りに行ったり、仕事の友達に会ったり、眼科に行ったりして、
数日を過ごす。
その最初に、寄ってくれるのだ。
以前は2泊くらいして行ったが、こちらができなくなってしまって数年経つ。

電話の話では、14日月曜日ということだと思ったが、どうも違ったらしい。
やれやれ。私もたまたま在宅していて、良かった。

車に甥御さんを待たせているから「ちょっとだけね」と家に上がってもらって、
でも、お茶も出さずに立ち話。

「杖が無いと歩けない。」と言って、杖は玄関に置いて、
家の中は何かにつかまって伝い歩きですいすい行く。そうでしょうね。

片耳が難聴だが、もう一方の聴力もかなり下がったと言う。
「耳が遠くなる人は長生きするって聞いて、もう私ショックで。」
あれこれ衰えを抱えながら長生きはしたくない。

母85歳が友83歳に言う。
「でもNちゃん全然年取ってないわね。私より2つ若いから。」
母の弱々しい声は相手の遠い耳に届いていない。

「周りの友達も死んじゃったり病気したりでどんどん減ってってさびしいわあ。」
長生きすると聞いてショックを受けるのもうなづける。

「あなた長生きしてね。」と固く手を握る。
自分は長生きしたくないけど、先に死なれたらさびしいから相手には長生きしろと言う。
そりゃ、長生きするわ。

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