犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

ただ見守る

2015年07月31日 | からだ
[あらすじ] 二十歳頃、ほとんど家から出かけられず、
トランプのソリテア(当時はWindows以前なので、トランプは実物)
ばかりをし続けていた。
何もできず、本も読めず、絵も描けず、ただ過ごしていた。



その中、出身校のオーケストラにだけは週に一度近く通い続けていた。
演奏会にも参加した。
団体音楽の良い点だ。
こちらがどんなにひきこもっていても、活動は続く。
参加する場がある。

そこへも行けなくなっていたらまた違っていただろうが、
ものすごく近所だということもあり、私は外界との繋がりを
持ち続けることができていた。

二十歳頃で実家に住みながらのことだから、
当然、親はずいぶん心配しただろう。
しかし、「学校へ行かなくていいのか」とか「バイトしろ」とか
「ご飯をしっかり食べなさい」とか「調子はどう?」とか
一切、口を出さずにいてくれた。
これはありがたかった。

ちょっと声をかけて梃子入れしてやるべきなんじゃないかとか、
話を聞いてやるべきなんじゃないかとか、
自分の責任なんじゃないかとか、
親なら考えるだろう。
しかしできることは多分ひとつ、
そのまま見守ることだ。

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