犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ブラックイラガデー

2024年08月10日 | イキモノタチ

今朝は久しぶりに風が有った。

毎朝、近所のドッグランに行っている。
吹きっさらしで木陰に乏しい。
夏の日の出は横殴りの陽射しを叩きつけてくる。
ここ最近は日の出頃も気温は26℃を下回らない上に、
風が無い。

近隣は緑豊かな公園用地が広がっている。
ドッグランで犬の用事が済んだら、周辺を散歩する。
木陰は涼しい。草地は涼しい。

それが今朝は逆転していた。
木々の間よりも、草に蒸れた野原よりも、
吹きっさらしのドッグランが気持ち良かった。



気温は26℃以上有ったのだが、
風のおかげで涼しい。

こんな日に頑張らんでどうする。
庭仕事に励む。

8月下旬から9月に種を蒔くために、
土作りをする。
木灰や肥料とともに雑草も鋤き込む。

近年は夏の陽射しが強過ぎて、夏野菜の花が付かないことや
全体が枯死してしまうことも有る。
木陰も畑に良い、ということになる。

高い木が植わっている間の雑草を取って進んで行く。



と、
「パラパラパラパラパラ」と音がする。
目の前の下草の葉の上に、黒い粒々がたくさん載っている。

ヤバい!
一歩下がって、頭上に枝の無いことを確認しながら立ち上がり、
上を見上げる。

チャンチンの木の葉に、イラガの幼虫がいる。
ここにも、あそこにも、ああそこいらじゅうにいる。
ヒメクロイラガだ。

もう終齢だろうか。充分な大きさだ。
こうなると、木全体に広がっている。

すぐ隣の柿の木にはいないか?
去年は柿にヒメクロイラガが付いた。
あれが駆除しきれていなかったということか。
よく見るが、柿は無事なようだ。



枝を切って、枝ごと運んでゴミ袋に入れよう。
と思って作業を始める。剪定鋏を持っていたからだ。
しかし、枝全体に虫が付いているので、危なくて話にならない。

そもそも、半袖しか着ていない。
危険だ。

少し迷ったが、殺虫剤を使うことにした。
去年だったか、桜にヒメクロイラガが付いた時に買ったスプレーが残っているはずだ。



1リットル入りの大ボトルを手に取ると、3~4割は残っている感じだ。
足りるだろう。

このチャンチンは、9メートルの高さに伸びていたものを、低く伐りつめたものだ。
お隣の農家から15段の三脚脚立を借りて切ったのだ。
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伐った理由の一つは、虫が付いたからだ。
高い高い高い枝で葉が食われているのが見えた。
しかしあんまり高い高いので、処置できなかった。

切ってみると、高い高いほうの幹は、枯れかけていた。
数年間の食害で弱っていたのだ。
折れて倒れる前に伐って良かった。

その頃から、毎年ヒメクロイラガが訪れるようになってしまっているのだろう。
ふん。
その伝統、ぶった切ってくれよう。



殺虫剤をスプレーしまくる。
「遠くまで飛ぶ!」のが売り文句のスプレー殺虫剤である。
しかし、全体は無理かもしれない。

薬剤が掛かって数分経つと、虫は頭を左右に振って悶絶し始める者がいる。
ある者は、葉にとまっていられず、落ちる。

隣家に落ちる者もいる。
お隣の農家は、防草シートを敷いている。
その上に「ボトン」と重い音を立てて落ち、直後、
「ジュウ~」と音がする。
体液が出ているのか。そんなにシートの上は熱いのか。



薬が効く間、室内で休む。
この時点で既に、餡パンが食べたいくらいの疲労感が有る。

しばらく涼んで、忘れた頃に思い出す。
今度は長袖を着て、首に手拭いを巻いて、頭にもほっかむりをする。

厚手の紙袋を用意する。
ちりとりと箒とトングを持って行く。

木を見上げると、数匹だけ葉に残っているのが見える。
あとは皆、落ちたのだ。

落ちた虫を見ると、黄色い体液がひどく出ている。
はあ。
食害は困るし、イラガの幼虫に刺されると爛れるし、
繭の処分をしただけでも強烈にかぶれる。
だから殺すしか無いのだが、
苦悶する様子はたとえイラガの幼虫であっても、見るのはツラい。

トングで摘まんで紙袋に入れる。

トングで摘まんで紙袋に入れる。
トングで摘まんで紙袋に入れる。
トングで摘まんで紙袋に入れる。
トングで摘まんで紙袋に入れる。
ぬあああああ!!
やっとれん!

地面の下草を掻き分けて、トングで摘まんで紙袋に入れる。
落ちた虫を残しておいたら、
今度ここの草取りをする時に触れてしまってかぶれるかもしれないから、
丁寧に集めるのだ。

地面に落ちた虫が悶絶して身をよじると、その動きで
下草や柔らかい土の中に埋もれてしまう。
だから、見落とさないように注意して拾い集める。

さらに、まだ木の上にいるヤツが落っこちてくる恐れも有る。
ホラ来た!あぶねえ~~~



地面の虫を拾い終えたら、樹上に残っていた数匹を枝ごと取る。
やはり元気に葉っぱにくっ付いている。
薬剤が届かなかったのだろう。

それから、低いフェンスを乗り越えて、お隣の敷地に入る。
あー勝手に入る。
枯れてしまった木を伐ってあげたりなど、
たまに敷地に入らせてもらう事も有る、という関係性である。大丈夫。

お隣は防草シートが敷いてあるので、簡単だ。
箒で掃き集めてちりとりに入れる。
それをザーッと紙袋に入れる。
うひー。

ザッと見た感じ、200匹くらいかな。

厚手の紙袋に入れるのは、
ポリ袋や薄い袋だとトゲが貫くので刺されてしまうからだ。

そして、紙袋を畳んで、踏みつける。
イヤな感触だ。
イヤなんだが、こうしてとどめを刺す必要が有る。
生きていると、紙袋を食い破って出てきてしまうのだ。

以前、とどめを刺しておかなかったせいで、
紙袋からイラガの幼虫が出て来て歩き回ってしまい、
玄関前が地獄と化した経験が有るのです。
経験ほど美しい教訓は無いわいね。

もろもろ、写真は自粛というか、撮るだけの心身の余裕が無かった。


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