断線

ウチの電動ノコギリは丸ノコだ。

丸ノコは板を切るためのものだ。
ウチは庭木や薪を切るのだから、チェーンソーの方が便利だ。

のに、買い替えの時に亡父が間違えて買ったのだ。
以来、ちょっと不便だ。
太い物が切れない。
太い物ほど電動で切りたいのに。

さておき。
例によって、ご近所からもらった切り枝を、薪に切っていたら。

バチッ！
と火花が散って、電ノコが止まった。

たわんで手元に来ていた電源コードを切ってしまったのだ。

やりそうだなやりそうだなと思って気を付けていたことをやっちまった。

太いコードが裂けて、中の銅線が切れているのが見える。
作業は中断。
修理しましょ。

断線した部分はちょん切って、少し先から剥く。
中の銅線を丁寧に出して、ねじって、半田を付けて。
両側を同じようにしたら、重ねて固定して、半田付け。
２本の芯をそれぞれビニールテープで巻いてから、全体を巻く。
できあがり。

うーん。簡単。頭ん中では。
でも半田の扱いは得意でない。
亡兄の工具箱に有ったので、子どもの頃に適当にいじることから入って、
ちゃんとコツを教わったことが無い。
子どもの頃、半田がふっと溶ける瞬間が面白くて、
いたづらに溶かしたり固めたりしたものだ。

しかし、さほど細かい作業じゃなかったので、できたできた。
ビニールテープも探せば家に有るものだわ。

ところで半田のことを調べたら、紀元前3000年から有ったとか、
ツタンカーメン(紀元前1300年代)の装飾品にも有るとか、
ものすごく古くから有って驚かされる。ホントかよ。
今は電気鏝で便利だが、一体どうやっていたのやら。

ともあれ、今後は電ノコのコードは、腕に絡めて肩に掛け、
背中から足元の背後へ垂らすように気を付けるべし。
面倒がらず。