いつものように庭仕事をしていた。
庭の南東の端の植物を植え替えようと、深くシャベルを掘り込んでいた。
すると突然、土がボコッと崩れて、奥に空洞が現れた。
蛙かもぐらか蛇かと思ったが、土はどんどん崩れて、
その穴が大きいことが分かっていく。
南隣の家の敷地とは、ほんの50㎝ほどの低いブロック塀で区切られている。
その塀の下にぼっかりと穴が開いた。
足元の土も崩れかねない。
覗いてみると、なんと5坪くらいの広さが有る。
天井まで1.5メートルくらいは有るので、少し屈んだら楽に入れそうだ。
子どもの頃はお隣の家の裏庭に入って遊んだことも有る。
思い出した。
すみっこに小さな岩室のような祠が有った。
おじちゃんが「これは弁天様なんだ。」と自慢げに言っていた。
水神様であり、白蛇を伴い、芸能の神様であり、
弁財天とも言って、商売繁盛の神でもある。
「うちは酒屋だから祀ってるんだ。」と教えてくれた。
あの岩室には、地下部分が有ったのだ。
目が慣れてくると、中の地面は大きくCの字に窪んでいる。
そのCの字の真ん中に、細長く岩が立っている。
以前は池で、中の島に弁天様が立っている、ということだろう。
そう言えば、お隣さんには井戸が有る。
私が子どもの頃は、手漕ぎのポンプで水を汲んでいた。
同じ水がこの地底の池を作っていたのだろう。
今は全体が乾いてしまっている。
しかし、割に最近までは水が有ったのだろう、
壁面も地面も、乾ききった苔が黄色っぽくこびり付いている。
写真を撮ってから、穴をあけてしまったお詫びをお隣に言いに行こう。
※
洞窟の前に戻って来ると、さっきまで乾いていたのに、
水が滾々と湧き出ている。
そう思ううちに水はおそろしく勢いを増して、
辺りに広がり始めた。
あっという間に一面、白く濁った水が腰に近い高さまで及んでいる。
たいへんだ。
お隣さんは誰もいないのか気付かないのか。
助けなきゃいけない。
隣家の表の道に回ろうとすると、
西側の玄関前に知らない人が一人いる。
お隣さんの表札を見て、確認するように何かボソボソと声に出している。
韓国語だ。誰が何の用なんだろう?
向こうからちょうど、お隣さんの長男の幼なじみが来る。
「けんごちゃん!手伝って!」
けんごちゃんが先に立って、お隣の家の中に入る。
子どもの頃に遊びに来たことが有る。それ以来だ。
たしか、廊下の奥の右の部屋が寝室のはずだ。
けんごちゃんが障子を開けると、
パジャマ姿の奥さんがボーッと立って出て来た。
私奥さんを抱えるようにして外に向かう。
おにいさんはこの一大事を引き起こした怪しい者に魅入られたのか、
意識が戻らないようだ。
※
ってところで目が覚めた。
いつの間にか飼い犬ウーゴくん体重16㎏が
布団の上に乗って丸まって寝ている。
掛け布団が押さえ付けられて、私は全く寝返りが打てない。
この頃、夜明け前に冷え込んだ時に、
私の布団に上がってくることが有るのだ。
かわいいが、重いぞ。
起きてみると、肩はガチガチに凝っている。
やれやれ。
そりゃあ困った夢も見るわけだ。
庭の南東の端の植物を植え替えようと、深くシャベルを掘り込んでいた。
すると突然、土がボコッと崩れて、奥に空洞が現れた。
蛙かもぐらか蛇かと思ったが、土はどんどん崩れて、
その穴が大きいことが分かっていく。
南隣の家の敷地とは、ほんの50㎝ほどの低いブロック塀で区切られている。
その塀の下にぼっかりと穴が開いた。
足元の土も崩れかねない。
覗いてみると、なんと5坪くらいの広さが有る。
天井まで1.5メートルくらいは有るので、少し屈んだら楽に入れそうだ。
子どもの頃はお隣の家の裏庭に入って遊んだことも有る。
思い出した。
すみっこに小さな岩室のような祠が有った。
おじちゃんが「これは弁天様なんだ。」と自慢げに言っていた。
水神様であり、白蛇を伴い、芸能の神様であり、
弁財天とも言って、商売繁盛の神でもある。
「うちは酒屋だから祀ってるんだ。」と教えてくれた。
あの岩室には、地下部分が有ったのだ。
目が慣れてくると、中の地面は大きくCの字に窪んでいる。
そのCの字の真ん中に、細長く岩が立っている。
以前は池で、中の島に弁天様が立っている、ということだろう。
そう言えば、お隣さんには井戸が有る。
私が子どもの頃は、手漕ぎのポンプで水を汲んでいた。
同じ水がこの地底の池を作っていたのだろう。
今は全体が乾いてしまっている。
しかし、割に最近までは水が有ったのだろう、
壁面も地面も、乾ききった苔が黄色っぽくこびり付いている。
写真を撮ってから、穴をあけてしまったお詫びをお隣に言いに行こう。
※
洞窟の前に戻って来ると、さっきまで乾いていたのに、
水が滾々と湧き出ている。
そう思ううちに水はおそろしく勢いを増して、
辺りに広がり始めた。
あっという間に一面、白く濁った水が腰に近い高さまで及んでいる。
たいへんだ。
お隣さんは誰もいないのか気付かないのか。
助けなきゃいけない。
隣家の表の道に回ろうとすると、
西側の玄関前に知らない人が一人いる。
お隣さんの表札を見て、確認するように何かボソボソと声に出している。
韓国語だ。誰が何の用なんだろう?
向こうからちょうど、お隣さんの長男の幼なじみが来る。
「けんごちゃん!手伝って!」
けんごちゃんが先に立って、お隣の家の中に入る。
子どもの頃に遊びに来たことが有る。それ以来だ。
たしか、廊下の奥の右の部屋が寝室のはずだ。
けんごちゃんが障子を開けると、
パジャマ姿の奥さんがボーッと立って出て来た。
私奥さんを抱えるようにして外に向かう。
おにいさんはこの一大事を引き起こした怪しい者に魅入られたのか、
意識が戻らないようだ。
※
ってところで目が覚めた。
いつの間にか飼い犬ウーゴくん体重16㎏が
布団の上に乗って丸まって寝ている。
掛け布団が押さえ付けられて、私は全く寝返りが打てない。
この頃、夜明け前に冷え込んだ時に、
私の布団に上がってくることが有るのだ。
かわいいが、重いぞ。
起きてみると、肩はガチガチに凝っている。
やれやれ。
そりゃあ困った夢も見るわけだ。
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