犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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中坊だもの

2021年10月23日 | LGB&T
ただの思い出話を書く。

ただ思い出しただけで、なんの含みも無い。



中学生の頃。

今は中二病という言葉の有る反抗期であり、
それは、同級生同士で過ごす時間の楽しさと表裏一体であった。
箸が転げても笑う、という言い回しが当てはまる年頃である。

女子校だった。
灰色のブレザーにツータックのスカートだった。
セーラー服にふんわりとしたプリーツスカートだったら
あたしゃグレていたかもしれない。
当時から性別違和感の有った私にも、ブレザースタイルは許容範囲だった。
「スヤマが着ているとスカートに見えない」と言われたことも有る。

昼休みは教室で友達と過ごした。

ある日、
教室に私たち3人くらいしかいなかったから、
移動の直前だったのかもしれない。
それとも放課後だったのだろうか。
けれど、その時の困った気持ちからすると、昼休みだった記憶が正しい気がする。

友人MとMちゃんの3人くらいで、腹を抱えて笑った。

笑い過ぎた。

私の外尿道括約筋が、楽しさに負けた。
教室の、机の間にしゃがみ込み、笑いながらオシッコが漏れた。
漏れだしたら止めるのは難しい。
しゃがんだ足元に尿溜まりができた。

Mちゃんはその時にはもう教室を出て行っていた。
私は友人Mに、雑巾を投げて!と頼んだ。
私がしゃがんでいるのは教室の中央辺りで、
友人Mは教室の後ろの方にいたのだ。

雑巾を手に持って来てくれそうになる友人Mに向かって、
私は、「いいから!投げて!」と必死に叫んだ。



その後のことは憶えていない。



ひとのブラジャーのホックを外すのが流行ったことが有る。
なんせ、上は白のワイシャツである。
ブラ線が透ける。

私は「シミーズ」なるものに非常に女性的なものを感じ、
着るのがいやだった。
ブラジャーだっていやなのだが、
いやなものは最小限にするとなると、残るのはブラジャーのほうだった。
ということだろう。

今なら他にもいろいろな方法を思い付くし、
今なら商品としてもいろいろな選択肢が有る。
Xジェンダーという概念もまだ無い、40年近く前の
Xジェンダーの中学生の私はそうしていた、というだけの話だ。

そんな中、ひとのブラジャーのホックを外すのが流行ったのだ。

私もすぐにコツを掴んだ。
背中に一瞬触れるだけでホックは外れる。

同じ方法で友達が私の背中のホックを外そうとするが、
外れない。
それもそのはずで、
私のお気に入りのブラジャーのホックは、よくある形ではなかった。
縦に引っ掛ける形になっていた。

なぜこれが気に入っていたかというと、
金具の部分が平たいので、存在感が薄いのである。
なるべくブラジャーなんか身に着けたくないから、
なるべく薄い物が良かったのだ。

ただ、その金具でできている物は2つしか持っていなかった。
愛用しつつも、1つは長もちさせる用、1つは頻繁に使う用、としていた。

誰だか忘れたが、ついにそれを外した。
クソッ。

このホックの欠点は、外すのも難しいが、掛けるのも難しい点である。
背中に手を回して掛けるのは到底無理だった。

私は仕方なく、友人Mを呼び寄せて、
シャツの背中を捲り上げて、ホックを掛けてもらった。



忘れていないのは、
イヤだったからだろう。

思い出したので、書いた。
ただの思い出話です。

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