犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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海上不安感

2016年07月06日 | 日々
命に関わるような恐ろしい状況で、自分は平静を保てるだろうか。
と、時々考えてみる。

山の中で熊に遭ったことがある。
後で調べて、そうしてはいけないことを知って背筋が凍ったものだが、
その時、私は一瞬にらみ合った後にくるりと振り返って、
今来た山道をあとも見ずに駆け下って逃げた。
今までに無い速さで、今までに無く長い間を走り続けた。

恐怖を感じたら、へなへなと腰がくだけてしまいそうだ。
と思っていたが、この時は走れた。
固まって動けなくなってしまったり、腰が抜けてしまったら、どうしよう。
そう思うと、怖い状況の怖さが高まる。

豪雨、激しい水しぶきの中、高速道路で、海の上の一本橋。
横風が無いだけマシ!とか
【うみほたるまであと3km】?いま時速60kmで走っているからあと3分!!!とか
アクセルさえゆるめなければ必ず着く。とか
必死で唱えながら前進した。

まっすぐトンネルに入れば、海も橋も豪雨も消し飛ぶのだが、
初めてのアクアラインだもの、うみほたるに寄りたいじゃないの。
豪雨と水しぶきで、分岐がよく見えない。
豪雨で高速の中、ハンドルを切りたくない。
とは言えたかだか時速60km、大丈夫なんだが、
腰から下に力が入っていないのがわかる。

一般車の駐車場は上の階ということで、
スロープがぐっと上がる。そしてカーブする。
早く屋根の下に入りたい。壁に守られたい。

ぐっとターンして、今来た木更津方向に向く形で駐車場に入った。
けっこう満車だったので、まっすぐ進んで、東側の今来た道が見えるところまで来た。
背後の雲が切れたのだろう。
光が差し、目の前の海に大きく虹が現れている。

夢中で車を降りてシャッターを切る。
(ここで使った写真は動画から切り取ったもの)
写真を撮り終わって気付くと、
腰から下はふるえこそしていなかったが、少し脱力していて、
普段のようには歩けなかった。

東京湾アクアラインのETC割引に浮かれたが、
今度利用する時は慎重に天候を検討いたす。

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