犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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結果を得て満足する人たち

2021年12月17日 | 椰子の実の中
物の仕組みに興味が有る。
有るけれど、さほど徹底的に追究するでもなく生きてきたと思う。
興味が止まらない子どもは、なんでもかんでも分解してしまったりする。
私は、子どもの頃にすでに「そこまでやっちゃいけない」という
ブレーキのかかる性質だった。

今、どこからどう見てもすっかりオトナな見た目と年齢になってみると、
コドモのうちにやっときゃ良かった事がたくさん有る。
コドモなら、叱られて、終わるんだから。
オトナはそうもいかない。
興味のままに行動したら、ご近所の目が許さないかもしれない。

子どもがコドモらしくいられるのは幸せだと思う。
周囲の目を気にしたり、社会的に行動すべきだと思った、なんてのは
平和なほうだ。
国の社会情勢によっては、銃を持って敵を撃つことが
子どもの仕事の一つであったりもするわけだ。



なんの話だっけ。

ああ、物の仕組みに興味が有る。
子どもの頃、段ボール箱を使って「自動販売機」を作ったことが有る。
銭を入れると、その重みで中の何かが動いて、
中の物が外に出る、という単純な仕組みだった。

単純過ぎて、うまく作動しなかった。
銭の重さじゃ、中の物を動かせない。

そこでもうひといき考えて、
たとえば銭の重さでロックが外れて商品が出るとか、
そんくらいの工作はできたんじゃないか。

私は根気が無い。
失敗したらやめてしまう。
なんてな事を考えると、
いろいろと、やめてしまった事の記憶がよみがえってくる。

あんまり後ろを振り返ると不健全なので、やめる。



30歳くらいの人たち数人が我が家に来たときのこと。

食卓の下の火鉢に、薪ストーブから炭を移し入れた。
「あったか~!!」
と喜ぶ。
でも、二人は火鉢を見ない。

火鉢に慣れているから見ないわけではない。
火鉢なんか使ったことは無いけれど、
その様子なんか興味無いんである。

結果があったかければ、充分なのだ。



鍋を囲んだ。
旨そうにグツグツと煮える鍋を
「おいしそ~!!」
と喜んで、スマホで写真を撮る。

なんとか言うアプリを使うと、
食べ物がおいしそうに写るのだ、と言う。

フツーに撮った場合と、なんとか言うアプリを使った場合との
写真を見せてもらった。
なるほど、明暗のコントラストもちょっと上げてるのかな?
肉の赤や野菜の緑の色を濃く、彩度を上げてるのかな?

そんなふうに一つ一つの設定をいじくるのではなく、
アプリに任せてうまい結果が撮れれば、充分なのだ。



何がどうなっているとか、何をどうするとどう見えるとか、
裏側の仕組みを知りたい者と、
とにかく結果が受け取れれば良いという者がいると思った。
言ってみれば、作る人と消費者ということになるだろうか。



音楽についても、似たような関係が有ると思う。
という話はまた、あらためて。
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