[あらすじ] 母88歳パーキンソン病ヤールⅣ要介護5認知症状少々特別養護老人ホームに入居中。
約2ヶ月に1回、近くの大学病院の神経内科を受診している。
毎回、血液検査をする。
毎回、腎臓の数値が少し良くない。
毎回、「軽い脱水状態だと思われるので、たくさん水分を摂るようにしてください」
と指導される。
あんまりその状態が続くので、ついに主治医が気にして、
腎臓内科を受診せよということになった。
先生は手際よく、腎臓内科の予約を取ってくれる。
「終わったらもう一度、神経内科を受診してください。結果が知りたいので。
あと、今日この後、尿検査を受けて行ってください。ではまた」
おおう。
一気にやることが増えた。
付き添いの方(あたくし)の負担も増えるのよ先生。
※
神経内科ではひどく待たされることは今まで無かったが、
腎臓内科はどうだろう。
そしてその後また神経内科を待つのか。
何時に終わるだろう。
施設の昼食時間に間に合って帰ることができるだろうか。
腎臓の問題って、高齢ということも有るし、
改善するというもんでもなさそうだし、
施設から透析に通うなんつったらまたオオゴトだし、
本人も入院なんかしたくないだろうし、
でも入院ということになったら費用はどのくらいなんだろう、
ていうかそれ以前に腎臓内科にも通うことになったら
しんどいなあ、
付き添いの方(あたくし)が。
などなど、心配しようと思えばできることは山ほど有る。
しかし、この手の「まだ起きてもいない事」について心配するのは
無駄である。いや無駄以下。損失である。愚である。
やーめっぴ
※
施設に迎えに行き、職員さんの手で車椅子から車の助手席に移乗させてもらい、
出発。
身体の動きが悪いタイミングのご様子だ。
パーキンソン病にはオン・オフ現象という症状が有る。
突然動けなくなったりするのだ。
こういう時は、頭の回転も悪い。
その割に「今オフが来ているから、休みます。
今日は初めての人に会うからきちんとしていたかったけど。
10時までだらけます。」などとよくしゃべる。
オフ?30%オフくらいかな。
※
30%オフくらいなら、話すべきことは話しておこう。
腎臓について、病状は私にはまったく分からないけれど、
治療方針などについては、私が先生と相談して考えて判断するということで
良いですか?
例えば、入院するなどということになるよりは、今の生活を続けられるほうが
「ずっといいです。」
ですよね。
「この間も、先生とあなたの会話が頭の上で行き交うのを聞いていて
おかしいと思うことは無かったので、お任せします。」
この一言さえいただけば、私はどんどん判断できるので、
たいへん気楽である。
※
この後、なぜか’おと’の話になった。
「於けるの於に草冠に兎って書く’於菟’、あれはどういう意味ですかね。」
などと私がうっかり言ったら、
「’おと’ということは音でしょうね、まあまず地名でしょう。
’ね’は心地良い音のことね。
’おと’という地名なら、いつも音がするとか、時々音がするとかいう場所かしら。」
ああ、風が強く吹く地形とか、滝の音が回って来て見えないけれど聞こえる位置とか?
などという話で盛り上がり、遂には
「言葉の地図を作りたい。
どの音がどういう意味を持ってどの音と組み合わさってどういう意味を持つか。」
さっき「オフだから」とぼんやりしていたはずが。
※
症状は、多分に気分に左右される。
身体的にどうあれ、気分が楽しければそれを越えることもできる。
※
そういう意味でも、病院に通ったり、入院したりするより、
自分の部屋で好きなことをしていたほうが心身の調子も良いだろう。
※
腎臓内科の予約の時間は10時だった。
受付でプリントアウトされた予約票には10時~11時と記されていた。
診察室に呼ばれたのは11時20分頃だった。
※
尿検査の結果、腎臓は特に問題無かった。
例によって軽い脱水でしょうということで、
水をよく飲むようにという指導だった。
やっぱな。
※
神経内科に移動して受付して診察室の前に行くと、
ちょうど先生が部屋から出てきた。
「あっ、腎臓内科終わりましたか。
ちょっと待ってくださいね。」と、室内に戻った。
あら。トイレ行くとこじゃなかったのかしら。オシッコ我慢すると腎臓に悪いですよ先生。
ほどなくして室内に呼び込まれた。
たいへんスムーズで、良かった。
おかげで素早く済んで、
施設の昼食時間にも間に合って帰ることができた。
※
病院受診イベントが完了した。
これで当分、腎臓のことは棚上げできる。
次は2ヶ月後だ。わはは!
約2ヶ月に1回、近くの大学病院の神経内科を受診している。
毎回、血液検査をする。
毎回、腎臓の数値が少し良くない。
毎回、「軽い脱水状態だと思われるので、たくさん水分を摂るようにしてください」
と指導される。
あんまりその状態が続くので、ついに主治医が気にして、
腎臓内科を受診せよということになった。
先生は手際よく、腎臓内科の予約を取ってくれる。
「終わったらもう一度、神経内科を受診してください。結果が知りたいので。
あと、今日この後、尿検査を受けて行ってください。ではまた」
おおう。
一気にやることが増えた。
付き添いの方(あたくし)の負担も増えるのよ先生。
※
神経内科ではひどく待たされることは今まで無かったが、
腎臓内科はどうだろう。
そしてその後また神経内科を待つのか。
何時に終わるだろう。
施設の昼食時間に間に合って帰ることができるだろうか。
腎臓の問題って、高齢ということも有るし、
改善するというもんでもなさそうだし、
施設から透析に通うなんつったらまたオオゴトだし、
本人も入院なんかしたくないだろうし、
でも入院ということになったら費用はどのくらいなんだろう、
ていうかそれ以前に腎臓内科にも通うことになったら
しんどいなあ、
付き添いの方(あたくし)が。
などなど、心配しようと思えばできることは山ほど有る。
しかし、この手の「まだ起きてもいない事」について心配するのは
無駄である。いや無駄以下。損失である。愚である。
やーめっぴ
※
施設に迎えに行き、職員さんの手で車椅子から車の助手席に移乗させてもらい、
出発。
身体の動きが悪いタイミングのご様子だ。
パーキンソン病にはオン・オフ現象という症状が有る。
突然動けなくなったりするのだ。
こういう時は、頭の回転も悪い。
その割に「今オフが来ているから、休みます。
今日は初めての人に会うからきちんとしていたかったけど。
10時までだらけます。」などとよくしゃべる。
オフ?30%オフくらいかな。
※
30%オフくらいなら、話すべきことは話しておこう。
腎臓について、病状は私にはまったく分からないけれど、
治療方針などについては、私が先生と相談して考えて判断するということで
良いですか?
例えば、入院するなどということになるよりは、今の生活を続けられるほうが
「ずっといいです。」
ですよね。
「この間も、先生とあなたの会話が頭の上で行き交うのを聞いていて
おかしいと思うことは無かったので、お任せします。」
この一言さえいただけば、私はどんどん判断できるので、
たいへん気楽である。
※
この後、なぜか’おと’の話になった。
「於けるの於に草冠に兎って書く’於菟’、あれはどういう意味ですかね。」
などと私がうっかり言ったら、
「’おと’ということは音でしょうね、まあまず地名でしょう。
’ね’は心地良い音のことね。
’おと’という地名なら、いつも音がするとか、時々音がするとかいう場所かしら。」
ああ、風が強く吹く地形とか、滝の音が回って来て見えないけれど聞こえる位置とか?
などという話で盛り上がり、遂には
「言葉の地図を作りたい。
どの音がどういう意味を持ってどの音と組み合わさってどういう意味を持つか。」
さっき「オフだから」とぼんやりしていたはずが。
※
症状は、多分に気分に左右される。
身体的にどうあれ、気分が楽しければそれを越えることもできる。
※
そういう意味でも、病院に通ったり、入院したりするより、
自分の部屋で好きなことをしていたほうが心身の調子も良いだろう。
※
腎臓内科の予約の時間は10時だった。
受付でプリントアウトされた予約票には10時~11時と記されていた。
診察室に呼ばれたのは11時20分頃だった。
※
尿検査の結果、腎臓は特に問題無かった。
例によって軽い脱水でしょうということで、
水をよく飲むようにという指導だった。
やっぱな。
※
神経内科に移動して受付して診察室の前に行くと、
ちょうど先生が部屋から出てきた。
「あっ、腎臓内科終わりましたか。
ちょっと待ってくださいね。」と、室内に戻った。
あら。トイレ行くとこじゃなかったのかしら。オシッコ我慢すると腎臓に悪いですよ先生。
ほどなくして室内に呼び込まれた。
たいへんスムーズで、良かった。
おかげで素早く済んで、
施設の昼食時間にも間に合って帰ることができた。
※
病院受診イベントが完了した。
これで当分、腎臓のことは棚上げできる。
次は2ヶ月後だ。わはは!
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