犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

geegie streetview

2019年10月17日 | 日々
犬の散歩に出ると、道端で絵を描いているおじさんがいる。

道路のすみっこに折り畳みの小さな椅子を置いて、座って描いている。
横には自転車がとめてある。

通りがかりに挨拶する。
「これから?」
「もう行って来たの?」
とかなんとか、声をかけてくれる。
そのうち、私のことを憶えたらしい。

絵を見せてもらったことが有る。
何を描いてるんですか?と覗き込んだ。
道端に座って、道の絵を描いている。
住宅街である。
道が伸びて、家が並ぶ。それを鉛筆でひたすら描いている。

夏場は自分の周りに3個くらい蚊取り線香を焚いていたりする。

ベニヤ板に画用紙を画鋲で固定して描いている。
なるほど。

そのうち、ただ挨拶して行き過ぎようとすると、
「見てよ。
ヘタクソだから誰も見てくれないんだよ。
全然うまくなんないんだよ。」

よく見ると、ちょっと弱い線だが、
横と縦つまり水平と垂直がしっかり描けている。
住宅街を描くのに必要な基礎ができているわけなので、
まったくヘタクソとはご謙遜だ。

一枚描いたら数メートル移動して、その隣を描く。
そうやって、少しづつ移動しているのだと言う。
ストリートビューだな。
グーグルじゃなくてジジィだが。

「うちね、バス通りの水道屋さんあるでしょ、
その隣の鉄工所。
他にも有るから、見に来ない?今日とかどう?」
いやー、今日はちょっとー…
「そっか。みんな忙しいか。ヒマなのは俺だけか。」

家に上がって数々のスケッチを見たら、
帰るタイミングを失いそうだ。
その日はヒマだったが、本当に用事が有る日に行ったほうが
退散しやすそうだ。
どんな気の遣い方じゃやら

寒い日も暑い日も、道端に座って絵を描いている。
良い老後の時間の使い方だと、つくづく思う。ヒマ結構。
見習いたい爺ぃだ。
あらあたしはまだおっさんよ
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