犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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アクセントマン

2020年04月29日 | 国語真偽会
ある言葉と他の言葉が合体してできる言葉を、複合語と言う。

上と下をひっくり返すことを、「天地返し」と言う。
「天地」+「返し」で「天地返し」。

単語の中のアクセントは、複合語になると移動する。
複合語全体で一つの意味、一息の言葉になるからだ。

「天地」だけ言えば「て」にアクセントが有る。
「かえし」だけ言えば「えし」が上がる。
しかし、「天地返し」となると、「ちが」のところが上がる。

「天地」だけの時は「て」にアクセントが有ったが、
「天地返し」の中の「天地」は「んち」のほうが上がる。
「かえし」だけの時は「えし」が上がったが、
「天地返し」の中の「がえし」は「が」にアクセントが有る。
バラシて考えることではないことが分かる。



「餡」は「あ」にアクセントが有る。
「パン」は「パ」にアクセントが有る。
「アンパン」になると、「ンパ」が上がる。

「アンパンマン」は「ンパ」を上げる言い方も有るが、
「ア」にアクセントを置く言い方が多いのではないかと思う。
けれど、テーマソングでは、「アン♪パン♪マン♪」と、「パン♪」が上がる。
音階で言うと、「ソ ミ↑ ド」。
アクセント通りにメロディーを当てるなら、
「ミ↑ ミ↑ ド」とするところだ。

まあ、言わずと知れたアンパンマンなので、
メロディーをアクセントに合わせる必要はまるで無いと思う。



[あらすじ] 近所のパン屋に、アンパンマンの顔のパンを売っている。

アンパンを頭にしているのがアンパンマンだ。
アンパンマンの顔のパンは、アンパンマンパンか。
そのパンはアンパンなので、アンパンマンアンパンか。

と言う場合、
「アン↑パ↑ン」
「ア↑ンパンマン」
で、
アンパンマンパンは最後の「パ」にアクセントが来て
「アンパンマンパ↑ン」。
アンパンマンアンパンはアンマンの「ア」にアクセントが来ることになり
「アンパンマンア↑ンパン」。



今日も音読がおすすめですよ。



「ぼくの顔をお食べ」と言って差し出すのがアンパンマンだ。
では、「このパンをお食べ」と売っているパン屋の店主はアンパンマンパンマンか。
そのパンはアンパンなので、アンパンマンアンパンマンか。

アンパンマンパンマンは、アンパンマンパンにおいて「パ」にアクセントが有ったそのまま、
「アンパンマンパ↑ンマン」となる気がする。
アンパンマンアンパンマンも、アンパンマンアンパンの位置のまま、
「アンパンマンア↑ンパンマン」と私なら発音する。

その店主のお母さんはアンパンマンアンパンマンママか。

これだけ長くなると、もうなんだかずらりと一息で言って、
意味の中心の「ママ」のアクセントを踏襲する気がする。
「アンパンマンアンパンマンマ↑マ」。

アンマンの入ったアンパンマンの顔のパンをお食べと言う人のお母さんはアンパンマンアンマンパンマンマアマ。

さらに長くなると、何やら複数個所にアクセントを置いて、意味を捉えやすく発音するということが
起き始める気がする。
「アンパンマンア↑ンマンパンマンマ↑アマ」といった具合に。



だから何ってわけでもございません。
おやすみなさい。
安眠せん。
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