うぷっぴどぅ

山行きから一週間。

やっとこ、おみやげのわらびを食べるところまで話が辿り着いたってことよ。


さて、オジさんが夜露に膝までビチョビチョになって摘んだわらびを、
オジさんが丁寧にタオルで拭いた煙草の穴があいているポリ袋から、
オジさんがしたように両手でそっとつかんで出すよ。

出そうとしたが。オジさんのようにうまくいかない。
わらびのクルクルのところが絡み合って、茎をつかんでいないわらびが
垂れ下がって落ちてしまう。
やっぱオジさんは扱い慣れているんだなぁ。


ね、いいでしょ？
とオジさんの声が聞こえてくるようだ。


そして、オジさんが添えてくれた灰を水に溶くと…


おお。炭のかけらが浮く。
何の灰だろう。これもいいじゃないか！


この灰が沈むのを待って、上澄みを煮立て、そこにわらびを入れて
10時間・・・・・・・・・・
それから水に晒すこと２時間・・

これでアク抜き完了。


わらび。
そうだ、いつもお世話になっとるあのサイト！
http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm028.htm
ナニナニ？強い発がん性物質とビタミンB1を破壊する酵素？！
そりゃアク抜きにも精が出るわいなぁ。

さらにウィキペディアで"わらび中毒"を調べると、
おそろしい表現で書いてある。曰く、
"調理したものであっても大量に食べると体じゅうが大量出血症状になり、
骨髄がしだいに破壊され死にいたる"
あんまり医学的な表現じゃないなぁ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%A9%E3%83%93%E4%B8%AD%E6%AF%92


とにかく、あく抜きしてちびちびとおいしくいただく。


「全部食べようかと思ったけど、いいとこはとっといたの。」

オジさん、大量に食べなくて良かったのだ。