[あらすじ] 近所のお好み焼き屋をたたえる歌を演奏した。
その店の説明をしていたら、中川五郎さんはその店を知っていて、
一時期、我がご近所に住んでいたということがわかった。
中川五郎さんの曲はどれも長めだ。
曲と曲の間の話も長い。
どちらも大事だからだろう。
誰それのどの詩が好きで、どこそこの出版社から出たどの詩集を、
いつ頃読んでいて、その頃どこそこに住んでいて、
その街には詩人の誰それが住んでいて、云々と逸話は続く。
そして、その好きな詩に曲を付けました、と歌が始まる。
さて、好きな詩人のひとりに、プレヴェールがあると言う。
知られたところで言うと、シャンソンの「枯葉」の作詞者である。
何人もが翻訳している中で、大岡信さんが使ったある言葉が気に入っている、と言う。
大岡信さんと言えば、私にとっては「近所の人」なのだ。
ウチからほんの200mくらいのところに住んでいた。
袋小路の途中の家で、庭がある。
私は二、三十代の頃に水道のメーター検針員をやっていたが、
大岡さんの家も担当地区であった。
詩人の家の庭に入って、メーターの針を読んでいた。
お好み焼き屋の話をしたら、中川五郎さんがご近所さんだったということがわかった。
当時、知り合いったかった!と私は思ったものだ。
自分があの辺りに住んでいた頃、大岡信さんも近くに暮らしていたと知って、
五郎さんはどんなふうに感じただろうか。
※
[あらすじ] お釜に紐を結ぶと探し物が見つかる。
11月2日の焼鳥屋でのライブが終わり、
私はウクレレのソフトケースを「当分使わないから、目も手も届きにくい所に置いておこう」
ということにした。
そういう、自分の考えた事は思い出せるが、
結局どこに置いたのかは、思い出せない。
目も手も届きにくい所を探してみたが、見つからない。
そう考えたわりにそうでもない所に置いたのかもしれない。
いや、ちゃんと目も手も届きにくい所に置いたのだ。
だから見つからないのだ。
う、うーむ
悔しいので、お釜に紐を結ばなかった。
お釜に紐を結んだことによって、心落ち着き、
物は在るべき所にちゃんと在り、
無い所を探すから無い無い見つからないとなるだけなのだ。
と、覚った気になっていたからだ。
結局、ライブに行くまでに見つからなかった。
はい、今日は部屋の片付けをします。
きっと、ウクレレのソフトケースも待っている。
その店の説明をしていたら、中川五郎さんはその店を知っていて、
一時期、我がご近所に住んでいたということがわかった。
中川五郎さんの曲はどれも長めだ。
曲と曲の間の話も長い。
どちらも大事だからだろう。
誰それのどの詩が好きで、どこそこの出版社から出たどの詩集を、
いつ頃読んでいて、その頃どこそこに住んでいて、
その街には詩人の誰それが住んでいて、云々と逸話は続く。
そして、その好きな詩に曲を付けました、と歌が始まる。
さて、好きな詩人のひとりに、プレヴェールがあると言う。
知られたところで言うと、シャンソンの「枯葉」の作詞者である。
何人もが翻訳している中で、大岡信さんが使ったある言葉が気に入っている、と言う。
大岡信さんと言えば、私にとっては「近所の人」なのだ。
ウチからほんの200mくらいのところに住んでいた。
袋小路の途中の家で、庭がある。
私は二、三十代の頃に水道のメーター検針員をやっていたが、
大岡さんの家も担当地区であった。
詩人の家の庭に入って、メーターの針を読んでいた。
お好み焼き屋の話をしたら、中川五郎さんがご近所さんだったということがわかった。
当時、知り合いったかった!と私は思ったものだ。
自分があの辺りに住んでいた頃、大岡信さんも近くに暮らしていたと知って、
五郎さんはどんなふうに感じただろうか。
※
[あらすじ] お釜に紐を結ぶと探し物が見つかる。
11月2日の焼鳥屋でのライブが終わり、
私はウクレレのソフトケースを「当分使わないから、目も手も届きにくい所に置いておこう」
ということにした。
そういう、自分の考えた事は思い出せるが、
結局どこに置いたのかは、思い出せない。
目も手も届きにくい所を探してみたが、見つからない。
そう考えたわりにそうでもない所に置いたのかもしれない。
いや、ちゃんと目も手も届きにくい所に置いたのだ。
だから見つからないのだ。
う、うーむ
悔しいので、お釜に紐を結ばなかった。
お釜に紐を結んだことによって、心落ち着き、
物は在るべき所にちゃんと在り、
無い所を探すから無い無い見つからないとなるだけなのだ。
と、覚った気になっていたからだ。
結局、ライブに行くまでに見つからなかった。
はい、今日は部屋の片付けをします。
きっと、ウクレレのソフトケースも待っている。
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