簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

無花果

2010-07-16 | Weblog
今年の冬。
近くのお寺の後祭り、境内で縁日が開かれ、馴染みの植木屋が店を広げた。
顔見知りの大将に「イチジクの実が出来ないが・・・」と聞いてみると、
「そんなバカなことが有るか?ほっておいても実は出来る」
「いや、本当に実がならんのだ。どうしたら良い?」



こんなやり取りののち、少し考えた大将が言った。
「切ってしまえ!」
「えっ、切るの?」
「そう、地際から1メートル位残して、一度全部切ってみろ」
「ああ、そう言うこと。ビックリした。切り倒せと言うのかと思った。」
少し惜しい気がしたが、大将に言われた通り、枝を落とし幹を腰の辺りまで切りつめた。

今年の春。
多少心配していたが、取り越し苦労であった。
年々勢いを増しているのでは、と思うほどに今年もいっぱい若葉を芽吹いた。
そして、どこからともなくまた元気な枝を伸ばしてきた。

 【写真:いずれもイメージ】

そして今。
有る種苗メーカーの通販カタログを見てみると、イチジクの植え付けから収穫までの目安
は1~2年と有る。
しかし、残念ながら今年も今のところ我が家のイチジクには果実が見当たらない。
花が咲かなくて実がなるから花の無い果物「無花果」と書くが、実もならない無花果は
案外珍しいのでは・・・。

イチジク好きの女房は「今度苗を買うときは実の付いたのを買おう」とすでに諦めた様子で、
暗に植え変えようと訴えている。
実のならない木を植えておくほど我が家の庭に余裕はない。
この無花果は、はたして三度目の冬を越すことが出来るのであろうか・・・・。(終)


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